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“スタバがある銀行”の集客力はやはりすごかった 渋谷に現れた「緑の店舗」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月25日 8時10分

 すでにオープンから約5カ月が経過した渋谷店は、1日平均で約1500人が来店しているという。スタバにはひっきりなしに顧客が訪れている状況で、立地柄、若年層が目立つそうだ。時にNPOのセミナーなど社会貢献に関するイベントなども実施して人を呼び込んでいるというが、銀行サービスの利用者は増えているのか。

 「オープン前に来客数の予想は立てていなかったのですが、以前の支店と比べて集客は約3.5倍にアップしています。一番の狙いであるオリーブ会員の獲得数においても、同様にオリーブの案内を強化している商業施設内の小型店と比較して、約1.4倍と好調です。

 例えば、ふらっとカフェに来店した方が、オリーブの決済によるVポイント還元を知ってオリーブを申し込む、あるいはシェアラウンジをよく使う方がVポイント還元を魅力に感じてオリーブに申し込むケースはよくありますね」

 オリーブラウンジは広告塔としても機能しているとのこと。オリーブラウンジの公式Webサイトの閲覧数は約16万件に及び、そこから約3000件のアカウントの申し込みがあったと推計している。こうした実績から、渋谷店においては一定の成果が出ていると評価しているそうだ。

 下高井戸店は、1日当たりシェアラウンジが110人、スタバが700人、合計で810人の来客を見込んでいる。メディア向けの発表会を実施した10月4日時点で、すでに近隣顧客への内覧を済ませているほか、渋谷店同様に社会貢献に関するイベントの実施も検討しているという。

 「街のシンボルを掲げている下高井戸店では、このエリアに住む、あるいは利用するお客さまにどれだけ受け入れられるかが重要なポイントです。同店がうまくいけば、他の郊外型にも前向きに着手できるだろうと。例えば、都内なら都立大学などでの出店を計画しています」

 オリーブラウンジで推し進めるオリーブは、2023年3月にリリースして、5年間で1200万アカウントを目標にしている。2024年7月時点で300万アカウントを達成し、順調に推移しているという。

 実際に店舗を目にして、銀行、カフェ、コワーキングスペースの相性の良さは感じられた。オリーブラウンジの拡大により、オリーブの会員数がどう変動するのか、要注目だ。

(小林香織)

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