1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「NHK受信料不要テレビ」 小売り各社が注力も、大手家電メーカーは“控えめ”なワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月29日 7時10分

ニトリ

 ニトリは、家具とのコーディネートやライフスタイルの提案を戦略の中心に据えている。チューナーレステレビもその一環として位置付けられており、シンプルなデザインと家具との一体感を追求している。高いデザイン性により、インテリアとしての価値も提供している。

 ターゲットは、家具にこだわりを持つ女性やファミリー層である。マーケティング施策としては、チューナーレステレビを家具の一部として捉え、インテリアコーディネートを提案している。

 カタログやオンラインストアで製品情報を詳しく紹介し、購買意欲を刺激している。また、実店舗とオンラインストアを連携させた販売戦略で、顧客の利便性を高めている。

山善

 山善は、高機能・高コストパフォーマンス、そしてカスタマイズ対応を戦略としている。製品は高機能で、豊富なカスタマイズオプションを備えている。専門性の高い情報の提供により、顧客の信頼を得ている。

 ターゲットは、高機能な製品を求める人やDIY愛好家だ。マーケティング施策としては、自社Webサイトで製品に関する詳細な情報を提供し、顧客の購入意欲を高めている。顧客のニーズに合わせたカスタマイズにも対応しており、独自性を打ち出している。さらに、SNSを活用して製品情報を発信し、顧客とのコミュニケーションを図っている。

 各社の製品を比較すると、ドン・キホーテは1万円台の低価格帯でシンプル操作を特徴とするモデルを提供し、価格重視の顧客層を狙っている。

 ニトリは2万円台で、家具とのコーディネートやデザイン性を重視したモデルを展開し、インテリアにこだわる顧客に訴求している。山善は3万円台で高機能・カスタマイズ性の高いモデルを提供し、高機能を求める顧客層をターゲットとしている。

●今後の展望

 チューナーレステレビ市場は、今後も成長が期待される。特に、5Gの普及やスマートホームの拡大に伴い、チューナーレステレビの機能は一層高度化していくことが予想される。

 また、動画配信サービス間の競争が激化する中で、チューナーレステレビと各サービスとの連携も深まっていくだろう。

 しかし、市場の拡大に伴い、競争も激化することが予想される。各社は、独自のマーケティング戦略や製品開発で差別化を図り、顧客の獲得と維持に努める必要がある。

●マーケティング視点から評価してみる

 各社の製品や戦略を見てきたところで、それぞれの取り組みをマーケティング戦略として評価してみよう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください