日産ノート e-POWER「乗りすてサービス」、なぜ無料? マーケ責任者に狙いを聞いた
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月3日 12時39分
日産自動車の村田直哉チーフ マーケティング マネージャー
日産自動車は11月1日~6日、日産ノート e-POWERで半径3.3キロ以内の行きたい場所まで自由に乗れる「日産ノート e-POWER 乗りステーション」を渋谷・代々木上原エリアでオープンする。
このサービスではノート e-POWERで、街乗り5分の距離に当たる半径3.3キロ以内の好きな場所までドライブできる新しい移動体験を完全無料で提供するという。乗りステーションは東京都の渋谷と、代々木上原の2カ所に設置した。都心でも公共交通機関が発達していない乗り換えや路線のアクセスが不便なエリアに着目したという。
利用に予約は要らない。直接ステーションへ行き、行き先をスタッフに伝える。そのまま助手席にはスタッフが同乗して目的地まで運転。到着後にはアンケートに回答し利用終了となる。車はスタッフがステーションまで返却する形だ。
ノート e-POWERは、100%モーター駆動という第2世代「e-POWER」を搭載したコンパクトカーで、2023年12月のマイナーチェンジ発表以降も売り上げを伸ばしている。ステーション設置やスタッフの人件費を割いてまで無料の乗りすてサービスを提供する狙いは何か。日産の村田直哉チーフ マーケティング マネージャーに聞いた。
●サービスの収益化は予定なし それでも実施する理由は……?
――ズバリ乗りステーションの狙いは? 完全無料ということなので、このサービス自体がビジネスになるわけではありませんね。
そうですね。これでビジネスをするというよりは、 特に当社の車にまだ乗ったことがない若いお客さまに乗り心地を知ってもらうことが狙いです。まずは車を運転する楽しさや快適さを体感いただき、それが世の中で話題になっていけばと考えています。やはり実際に乗っていただいた方の声には説得力があります。そうしたお客さまの生の声を広く伝えて、よりノートの魅力を拡散させることを考えています。
最初にお金のことを考えてしまうと、ハードルが高くなってしまいますね。それでは「気軽に体験してほしい」というわれわれの思いに少しブレーキがかかるかなと思いました。それで無料の企画にした経緯があります。
――次世代の潜在顧客層の掘り起こしのような位置付けですね。日産としても若者の車離れには危機感を持っている状況ですか?
ノートの30~40代の方の販売構成比は大体25%ほどです。 こうした人からも本当に「運転が楽しい」「快適」という声をいただいています。一方、若い方々の中には潜在顧客もいると思いますが、まだまだ魅力を伝えられていないと考えています。若者の車離れといわれていますが、実際に車に乗って気軽に体験いただくと、多くの人がいいところに気づいてくださいます。そうした方にどんどん車の良さを、あらためて感じてほしいですね。
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