「スシローの北京1号店」いまも6時間待ち 担当者に聞いた、なぜこんなに人気なの?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月11日 6時10分
中国では、まず南部の広州に出店し、深セン、成都と本土を北上しながら店舗を拡大。そして、この8月に北京市内に1号店をオープン。同店は多くの若年層が訪れるショッピングモール「西単大悦城」の中に位置する。
「北京は伝統と現代が融合しており、世界中の食文化が集まっています。人々は料理の味だけでなく品質やスピード感も求めており、スシローが大切にしている“うまさ”や、効率的な店舗運営が受け入れられるだろうと考え、出店を決めました」
座席数は234席(テーブル6名席×36卓、2名席×8、1名席×2)で、日本にはない個室(6名用、10名用が各2部屋)も設置している。これは、大人数で食事をする文化があるためだという。
同店には、スシローが2023年9月より日本の一部店舗で導入している大型タッチディスプレイ「デジロー」も設置した。国際的なビジネスや観光の中心地である北京では、デジタルへの親和性が高いと予想されることに加え、現地の人々が求める効率的な運営を実現する目的もあるそうだ。
●1号店は大反響、初日は12時間待ちも
1号店は、オープン前の段階で予約が1カ月先まで埋まっていたので、担当者は「ある程度の集客があるだろうと感じていた」という。オープンすると「待ってました」とばかりに人々が押し寄せ、初日は一時12時間待ちが発生するほどの反響に。なぜ、これほどの人気を得ているのか。
「海が近く多様な文化と接している天津や北京には、新しいものが受け入れられる土壌があります。そうした背景から日本食への興味・関心が高いことに加え、2024年5月に天津でスシローをオープンしたことから、その反響が北京へも事前に伝わっていたそうです。現地メディアでもスシローでの食体験が紹介され、それを見て来店されたお客さまからも好評のお声をいただき、反響が連鎖を呼ぶ形となりました」
一皿の価格は10元(約210円)、15元(約320円)、20元(約430円)、28元(約600円)の4種類で、そのうちの半分以上を10元で提供する。平均的な1食の価格は約100元(約2100円)で、現地の大衆レストランと同等だ。この価格帯に対する品質の良さは、評価されている大きな要素だという。
日本に旅行した際にスシローで食事をした人がファンになり、地元で開業した際に足を運ぶことも多いそうだ。寿司の楽しみ方は日本とさほど変わらず、家族や友人同士で訪れる人が多い。大とろ、中とろ、まぐろ、サーモン、赤えび、うなぎなどのネタは、日本同様に人気だという。
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