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「カヌレ」はなぜ定番スイーツ化していったのか? ローソンやスシローで大ヒット 「進化系」も登場した背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月19日 6時10分

 ファミリーマートでは2022年5月に、ドーナツ型の進化系カヌレ「生カヌレケーキ」を発売。フランス産発酵バター入りマーガリンに加え、ラム酒とバニラの風味付けをしたカヌレ生地、さらにホイップクリームを合わせた商品で若い女性を中心に、好評を博した。

 この11月には牛乳・小麦粉・卵を使用したシンプルな「カヌレ」も発売。専門店のように、できるだけシンプルな配合にこだわり、外側をカリッと、中をもちっとした食感にするよう工夫を重ねた。他のデザートに比べて、紅茶系の飲料との買い合わせが多く見られる。

 セブン-イレブンも期間限定でカヌレをたびたび販売している。例えば2022年8月に「生食感カヌレ」、同年10月に「生食感ショコラカヌレ」を相次ぎ発売した。2024年は3月に「香ばしもちっとカヌレ」を発売。SNS上では「専門店レベル」と好評を博した。11月には冒頭で触れた通り、ロッテとコラボしたガーナショコラカヌレも登場している。

●スイーツの新定番に

 以上、第2次カヌレブームは2010年代に大阪・神戸から起こり、コロナ禍に「プチぜいたくスイーツ」として東京に流入。コンビニも参入して大きな潮流となり、現在に至る。果たして今後、カヌレは定着していくのか。

 立町カヌレを運営するカスターニャの竹村崇社長は「百貨店のマーチャンダイザーに聞いても、カヌレの需要は底堅く、スイーツの新定番となったという意見が多い。インバウンドの人気も高く、海外出店のオファーもある」と語り、さらなる事業拡大に意欲的だ。今後も、カヌレのさらなる進化に期待したい。

(長浜淳之介)

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