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無印、3COINS、ダイソーが大激突 雑貨店「500円戦争」のゆくえ

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月15日 5時55分

無印、3COINS、ダイソーが大激突 雑貨店「500円戦争」のゆくえ

雑貨各社が「500円戦争」を繰り広げている

 300円ショップとして知られる「3COINS」が、最近は高価格帯の商品を増やし、4割が300円より高い商品となっている。大創産業が近年注力している「Standard Products」や「THREEPPY」も、完全な300円均一ではなく、より高価な商品も扱っている状況だ。良品計画も500円以下の日用品や消耗品を充実させた「無印良品 500」を展開しており、雑貨店市場は100円、300円をさらに超えて「500円戦争」となりつつある。

 上述した雑貨店のうち最古参が3COINSだ。アパレル大手のパルグループホールディングス(HD)の300円均一店として、1994年に1号店がオープン。女性を中心に支持を集めた。以前は強く女性受けを狙ったようなカワイイ系の商品を前面に押し出して集客を図ったが、店舗網の拡大が鈍化した2019年以降は実用性の高い商品をそろえ、イメージを刷新した。

 同時に店舗の大型化も進め、現在では商業施設内に出店する100坪以上の「3COINS+plus」が中心となっている。3COINS+plusでは、日用品やアクセサリー類、食器や調理器具などを幅広く扱う。レトルトやお菓子などの食品も販売している。

 3COINS+plusはもはやかつての「300円ショップ」と呼ぶには無理があるように思える。冒頭の通り4割が300円より高い商品だからだ。店頭に並ぶ商品の中には、3300円のコーヒーメーカーもある。「服・家具のない無印良品」といったイメージが近い。

 とはいえ、物価高の昨今、300円ショップからの“値上げ”は比較的スムーズに受け入れられたようだ。2024年11月末段階で3COINS系列は336店舗、コロナ禍以前の200店舗から考えると大きく躍進している。

●成長著しい「THREEPPY」と「Standard Products」

 100円ショップの雄、大創産業はダイソーに加えて近年2種類の新業態を展開している。女性向けの小物を扱うTHREEPPYと、食器など実用的な雑貨を扱うStandard Productsだ。前者は2018年、後者は2021年から出店を始めた。100円ショップ業態は物価高で利益率が低下しており、大創産業は打開策として新業態による値上げに踏み切ったとみられる。

 THREEPPYの商品は赤やピンクなどが多く、花柄が描かれたものもあるなど、男性が手に取りにくいように感じる。陳列しているのは生活用品であり、他の雑貨店のようにぬいぐるみやキャラクターで集客しているわけではない。また、500円の商品が多い点も特徴だ。

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