真・三國無双、25年目の新作 長寿作が直面する“マンネリ化”をどう乗り越えた?
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月17日 8時10分
『真・三國無双 ORIGINS』(出所:プレスリリース)
コーエーテクモゲームス(横浜市)は1月17日、「真・三國無双」シリーズの最新作『真・三國無双 ORIGINS』を発売した。
2000年に第1作が誕生した「真・三國無双」シリーズは、数百、数千の敵を一人で蹴散らす「無双アクション」を確固たるジャンルとしてゲーム業界に確立させた。その後、戦国時代を舞台とした「戦国無双」をはじめ、さまざまな作品とコラボレーションの幅を広げていった。シリーズ累計の販売本数は2000万本を超え、四半世紀を越えようとしている長寿コンテンツだ。
数多くのゲームが日本の娯楽を彩ってきたが、その中でも長寿コンテンツといえるまで継続できたシリーズ、ましてや新たなジャンルを生み出したシリーズはそう多くない。そして、それらの長寿コンテンツについて回る課題が「マンネリ化」である。半世紀がたつゲーム業界で、長寿といえるゲームシリーズは常にこの課題と戦ってきた。
今回、ナンバリングタイトルとしては7年ぶりの新作となる真・三國無双シリーズだが、その課題に対しどのように対応してきたのか。なお、14日からのアーリーアクセスを経た結論を述べると、上記のようなファンの懸念を吹き飛ばすほどの挑戦・変化があった。新たな世代・顧客の獲得への熱量が伺える。
最新作で行われた挑戦・変化とはなにか、どのように新規層へアプローチしているのか、歴代作品の特徴に触れつつ考察する。
●歴史エンタメを追求し続けた過去の試み
まずはこれまでの真・三國無双シリーズを振り返りたい。初代の『真・三國無双』から『真・三國無双4』にかけては、グラフィックやアクションの進化を遂げながらシリーズの人気を確立した時期といえる。その中で特に2つ、取り上げたい要素がある。「一騎討ち」と「立志モード」だ。
「一騎討ち」システムは『真・三國無双3』で導入されたものであり、日本で人気を博している小説版・漫画版の三国志で描かれている英雄同士の一対一の戦いをゲーム内で再現したものである。
通常戦闘中に関羽や張飛、呂布といった猛将と接敵し、選択すると時間制限付きの一騎討ちモードに入るという形式だ。余談だが、特に呂布は小説・漫画での「猛将ぶり」が再現されていたのも特徴だ。生半可な装備では、一度操作を誤ると即ゲームオーバー、昨今の“死にゲー”といわれるジャンルに勝るとも劣らない難易度だった。
もう一つの「立志モード」は『真・三國無双4 猛将伝』で導入されたサブモードだ。プレーヤーが作成したオリジナルの武将を操作し、所属する勢力を選択しながら三国志の世界を追体験することができる。
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