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タスクが終わっていないのに何も報告しない部下、実は上司が悪いワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月21日 8時30分

 報告をキチンとする人は、一目を置かれることは間違いない。

 最後に「相談」だ。「相談」は、知恵を借りるためのコミュニケーションである。

 「こういうときは、どうしたらいいんですか?」

 「課長だったら、どう対処しますか?」

 このように問題の解決策についてアドバイスをもらうときに使う。

 ただ、「相談」の意義はそれだけではない。上司に対するインセンティブ(報酬)でもある。部下が相談してくれれば上司は頼りにされていると感じ、モチベーションが高まる。このことは理解しておこう。

 仕事をうまくやる人は、たとえ相談ごとがなくても、相談を持ち掛けたりする。営業の世界でもそう。お客さまに情報提供するばかりでなく、相談することで関係を築くのがトップセールスだ。日ごろの何気ない問いかけが、職場の関係を温かくすることも多いのだ。

●タスク分解と報連相をセットにする

 ここまで、タスク分解と報連相について解説した。

 私が多くの部下に伝えたいのは、タスクを円滑に管理し、処理するためにも、報連相と組み合わせることだ。

 「どこからどこまでが終わったのか」

 「新たな課題が発生したのか」

 「予想よりも早く進んでいるのか」

 など、区切りごとに情報を共有する。そうすることで、周囲のサポートを得やすくなる。

 報連相をまめにすれば、タスク分解しやすくなるし、タスク分解が進めば、進捗報告や相談する事柄も見つけやすい。

 つまり、

 「報告しろ、といわれても何を報告したらいいか分からない」

 「相談したいことはたくさんあるけど、何を相談したらいいか悩む」

 という人は、タスク分解が甘いのだ。

 「だいたい終わりました」「あと少しです」と言っているうちに、実はやるべきことが山積みだったというケースがある。しかし明確に分割されたタスクならば、「1つ目は完了し、2つ目で問題が出たので相談したい」と報告しやすくなる。

●タスクが終わっていないのに何も報告しない部下への対処

 では実際に、タスクが終わっていないのに報告しない部下にどう向き合うか。

 最初にするべきは、タスクが明確に分解されているかを確認することだ。雑な指示で部下が混乱していないか、スケジュールに載せられるほど明確な行動計画になっているかを点検する。もし不十分ならば、一緒に作り直す必要があるだろう。

 次に、報連相が億劫(おっくう)になっていないかを見極める。

 部下にしてみれば、

 「こんな初歩的なことをわざわざ報告する必要があるのか」

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