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ドミノ・ピザはなぜ「有明ガーデン」を選んだのか フードコート初出店の経緯

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月22日 8時10分

ドミノ・ピザはなぜ「有明ガーデン」を選んだのか フードコート初出店の経緯

ARIAKE GARDEN(筆者撮影、以下同)

 コロナ禍の真っただ中にオープンし、2025年で5周年を迎える東京湾岸エリアの商業施設「有明ガーデン」が一部リニューアルし、1月15日にフードエリア「ARIAKE FOOD STAGE」をオープンした。

 劇場型のイベントホール「東京ガーデンシアター」に隣接する強みを生かすため、アーティストの応援など推し活需要に着目。「アーティストを応援&ファンも応援」をキーワードに、ワンハンドで食べられるメニューを多くそろえたフードコートとしての機能とともに、ファン同士の交流なども促進させる狙いだ。

 有明ガーデンは2020年に開業した。ショッピングモールやイベントホール、ホテルなどからなる複合施設だ。もともと同年春に開業予定だったが、コロナ禍の影響で後ろ倒しに。オープン以降も外出自粛などの影響を受けたが、直近では年間の利用者数は1000万人規模となり、イベントホールの東京ガーデンシアター、ホテルの「ヴィラフォンテーヌ グランド 東京有明」ともに稼働率が高く、好調だという。

 リニューアルによってオープンしたARIAKE FOOD STAGEは全7ブランドが出店。注目はフードコート初出店で、デリバリーを行わない「新業態」の店舗を開いたドミノ・ピザだ。その他、不二家の「ペコちゃんmilkyドーナツ」が東京初出店。近隣の豊洲市場にある海鮮丼専門店「大江戸」も、すしをカジュアルにアレンジして提供する新ブランド「OEDO ARIAKE STYLE」を出店するなど、目新しいラインアップがそろう。

 一方で、もともと有明ガーデンには5階にフードコート「Ariakeダイナー」があった。なぜ、わざわざもう一つ新たにフードエリアを設けたのか。

●「推し活の破壊力はすごい」1日数千万単位の売り上げアップも

 今回のリニューアルについて、有明ガーデンを運営する住友不動産商業マネジメントの坂巻裕太氏(有明モール運営部 部長)は、同施設の客層に言及しながら次のように説明する。

 「有明ガーデンは、大きく分けて子育て中のファミリー層と、東京ガーデンシアターのイベントなど興行目的に来た層という、2つの客層が存在します。このうち後者について、近年は東京ガーデンシアターだけでなく、近隣にある東京五輪のレガシー施設で行われるイベントも増えてきており、5階のAriakeダイナーでお客さまが座席を確保しにくくなっている課題がありました」

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