Disney+好調の舞台裏 日本人初エミー賞受賞に導いた『SHOGUN 将軍』成功の意義
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月26日 13時47分
『SHOGUN 将軍』Disney+で独占配信中 Courtesy of FX Networks
米ウォルト・ディズニー・カンパニーが展開する動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)が好調だ。エンターテインメント業界向けにデータを提供するGEM Partnersの調査によると、「欧米アニメ・映画」で最も視聴されている定額制動画配信サービスで、Disney+が1位を獲得した。
同社は『アナと雪の女王』シリーズ、『トイ・ストーリー』シリーズなど、他サービスでは視聴できないディズニー・アニメ―ション作品やピクサー作品を多数そろえていることが強みと分析している。
映画の興行収入も好調だ。ウォルト・ディズニーによると、2024年に世界で公開された映画の年間興行収入のうち、上位4作品中3作品をウォルト・ディズニー・スタジオの作品が占めたという。『インサイド・ヘッド2』『デッドプール&ウルヴァリン』『モアナと伝説の海2』の3作品が入っていて、全世界での年間興行収入は54億6000万ドルを達成した。
これらの作品のうち『インサイド・ヘッド2』と『デッドプール&ウルヴァリン』はDisney+で2024年11月から国内での配信が始まっている。今後は、2024年12月に劇場公開し、現在でも上映が続いている『モアナと伝説の海2』などの劇場作品の配信も予定していて、Disney+にとって追い風になる見通しだ。
好調の要因について、ウォルト・ディズニー・ジャパンのキャロル・チョイ社長は、2024年11月にシンガポールで開催した「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024」でこう話している。
●アニメだけでなく実写も好調なDisney+ 理由は?
「2023年、Disney+で公開された米国国外からのオリジナル作品の中で、トップ15に入ったもののうち9作品が韓国作品でした。韓国のアクションドラマ『殺し屋たちの店』は、アジア太平洋地域でDisney+史上最も視聴されたシリーズになっています。また、日本のアニメ作品も人気で、『東京リベンジャーズ』の聖夜決戦編や、鳥山明原作の『SAND LAND : THE SERIES』も、日本国内だけでなくアジア太平洋地域全体で好調です」(チョイ社長)
2025年以降も日本のアニメ作品の扱いを拡大する予定で、2022年にDisney+と戦略的協業の拡大を発表した講談社の作品をはじめ、多くの漫画作品を原作とした映像作品の展開を予定している。
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