「まずは自由にやってみ?」→後からダメ出し 若手をつぶすダメ上司のフィードバック3選
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月27日 8時10分
若手社員を追い詰める、ダメなフィードバックの仕方とは(イメージ)
メンタル不調に陥る若手社員が急増している。パーソル総合研究所の調査によると、メンタルヘルス不調を経験した20代の約4割が退職を選択しているという。その背景には、上司の間違ったフィードバックの仕方がある。
現代の若者は「拒否回避志向」が強いことも影響しているようだ。
フィードバックは誰にだってできる。しかし正しいフィードバックをするためには、相応の知識と経験が必要だ。
そこで今回は、フィードバックの仕方を間違えている上司の特徴と、それを改善する方法について徹底解説する。メンタル不調に陥る若手社員を増やさないために、経営者やマネジャーはぜひ最後まで読んでもらいたい。
●若手社員のメンタル不調が深刻化する理由
昨今、若手社員のメンタル不調が深刻な問題となっている。パーソル総研の調査(2024年12月)によると、メンタル不調を経験した20代の約4割が退職を選択したという。上司は「仮病なのでは?」と疑うこともあるが、実際の仮病はわずか1%にすぎない。
なぜ、若手社員はこれほどまでにメンタル不調に陥るのか。原因の一つに「拒否回避志向」の強さがあるといわれている。拒否回避志向とは、他者からの否定的な評価や拒絶を避けようとする傾向のことだ。
例えば上司に相談に行こうとして、「今は忙しい」と言われただけで相談する気力を失ってしまう。「自分なんかどうでもいいと思われている」と考え込んでしまう。商談の場面でも同じだ。お客さまから「うちは他社の製品を使っているので」と言われただけで、まるで自分自身が否定されたような気持ちになる。
以前、こんなことがあった。会議の席で、新入社員が自分なりのアイデアを披露してみせた。すると上司が、
「ちょっとそのアイデアは難しいね」
と柔らかく返した。さらに
「でも、アイデアを出すことはいいことなので、ドンドン言ってほしい」
とフォローもした。
ところがこの若者は「自分は認められていない」と思い込んでしまったそうだ。それからというもの、上司や先輩のメールの返信が遅かったり、社内イベントの誘いを断られたりしただけでも、過剰に気にしてしまうようになった。
●なぜ「とりあえずやってみて」「自由にやってみて」と言ってはいけないのか
昨今は「主体性を重んじたほうがいい」と思い込む上司が多い。そのため若者には「自分なりに考えて」「自由にやってみて。任せるから」と言いがちだ。強制させてはいけないと勘違いしているからだ。しかし、このような言葉が若者を追い込むことがある。
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