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「まずは自由にやってみ?」→後からダメ出し 若手をつぶすダメ上司のフィードバック3選

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月27日 8時10分

 とくに昭和世代の上司は「経験学習モデル」で指導しようとする。

 まずは経験させ、その経験を振り返らせ、そこから学ばせるという方法だ。しかし拒否回避志向が強い若者には、やるべきでない。

 「まずは経験が大事って、言われても……。どうすればうまくいくか。教えてくださいよ」

 という発想なのだ。

 自動車教習所で例えると分かりやすいだろう。いきなり運転させるわけではない。まず教室で座学を行い、次に構内で基本動作を練習する。そしてようやく公道に出るのだ。

 それも最初から幹線道路を走らせるわけではない。交通量の少ない道路から練習を始め、徐々に難易度を上げていく。このような段階的な指導が、拒否回避志向の強い世代には必要なのである。

 「まずは自分なりに企画書を書いてみて」

 こう言って、ろくに企画書作成について知識も技術も学ばせていないのに「まずはやってみて」と経験させようとする。そして上がってきた企画書を見てドヤ顔でダメ出しのフィードバックをしようものなら、若手社員が仕事がイヤになってしまうのも無理はないだろう。

●フィードバックは「タイミング」が命

 そもそも「フィードバック」とは何なのか?

 単に相手の行動を評価して、良しあしを伝えることではない。目標達成に向けたプロセスで、適切なアドバイスを伝えることがフィードバックだ。

・すぐに

・その場で

・具体的に

 この3つがフィードバックには絶対不可欠なポイントである。重要なのが「タイミング」だ。例えば焼きそばを作る場面を想像してみよう。出来上がった焼きそばを食べて、

 「味が薄いよ」

 「なんだか食感がいまいちだな」

 こんな言い方をされても落ち込むだけだろう。そうではなく、作っている段階で、

 「麺は先にほぐしておこう」

 「火加減はこのぐらいだよ」

 「野菜はこの順番で入れていくんだ」

 このように声をかけられたほうが、はるかに役立つはずだ。

 つまり、正しいフィードバックをするにはタイミングが大事で、そのタイミングとは「実演中」なのだ。実演している「その場」でフィードバックをする。実演中がムリでも、せめて目標達成プロセスの中でやるべきだ。

 イベント集客であれば、目的確認、目標設定、イベント選定、企画、運営、プロモーション、集客、改善……。それぞれのプロセスごとで確認をする。

 「そのイベントの目的が違うよ」

 「目標としている集客人数が違う。いかに経営者を集めるか、だから」

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