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ラミちゃんに聞く「低迷したチームの立て直し方」 野球に学ぶチームビルディングの肝は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月1日 18時48分

 ジャパンブリーズは、基本的に関東地方5県と福島県、山梨県、長野県を活動地域とする日本のプロ野球の独立リーグであるBCリーグ(ベースボール・チャレンジ・リーグ)を中心に、四国アイランドリーグPlus、九州アジアリーグ、北海道フロンティアリーグなど独立リーグでプレーする選手を中心に構成する。ラミレス監督は、現地を視察したり、リーグ戦でのデータや映像を見たりして選手を選抜した。運動能力に優れた選手だけでなく「チームに貢献してくれる選手」という観点も必要になるという。

 カリビアンシリーズにおけるジャパンブリーズの長期目標は何なのか。そのための短期目標として、今回はどのぐらいの成績をあげたいと考えているのか。

 「長期的には優勝を目指しています。今は、今年のカリビアンシリーズに向けたチーム作りをしていますが、初参加ということで、実際に何が起こるかは“神のみぞ知る”です。ただ2024年12月にベネズエラ遠征を経験してもらうことによって、選手のアップグレードができました。短期的に見れば今大会は1勝か2勝できれば素晴らしいと思います」 

 できれば、次の大会以降も参戦したいと考えているという。それを実現できるかどうかは、今大会で一定程度の好成績を残せるかどうかがポイントになる。

●短期決戦での結果は「監督6:選手4」 理由は?

 日本人選手が外国で良いパフォーマンスを出すために、監督は何をできるのか? ラミレス監督は「戦略づくりが非常に重要」だと話す。「戦略がなければ選手のポテンシャルを引き出せないからです。選手をうまい形でプッシュして、能力を最大限に引き出すことが監督の仕事なのです」

 ベネズエラ遠征では、ベネズエラのオールスターチームと対戦した。相手選手の80%はMLB(メジャーリーグベースボール)の経験者で、ラミレス監督によると「10対0」で負けてもおかしくない戦力差だったという。しかし実際には、3対1の惜敗に終わった。

 「現地のメディアに『(日本の)どんな野球を見せたいですか?』と聞かれて『スピードです』と答えました。私たちにはパワーはない。ただアジリティ(敏しょう性)で(他国よりも)優れているので、それを生かした戦略を組んだのです。『それがジャパンブリーズの野球です』と話しました」

 日本人は敏しょう性に優れていると、いろいろなスポーツで言われている。それは野球でも同様だ。一方で、日本人特有の懸念点もあるという。

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