1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

ラミちゃんに聞く「低迷したチームの立て直し方」 野球に学ぶチームビルディングの肝は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月1日 18時48分

 その流れは、監督の立ち位置にも変化を与えるという。「AIは人間ではないですし、野球をプレーするわけでもありません。ただAIは、人間よりも大量のデータを分析できます。そうなると、AIと人間との間での“交渉の余地”はないでしょう。やがて監督は『スーパーバイザー』という立ち位置に変わると思います」

 「データ野球は、野球の面白さや醍醐味からかけ離れ、勝負に徹することでチームの価値を高めていきます。よりビジネスの方に走っている印象です。利益のためならルールも変えていくし、AIもどんどん使っていく。その流れは止められません」

 ビジネス重視の状況については「仕方ない」と話す。「それがトレンドですから。このMLBのデータ重視の波は、いずれ日本にもやってきます。現実的に米国では、さまざまなルールが変わっていますから。日本が、その流れを拒否できるかどうか。大きな課題でしょう」

●資金集めに奔走 Rチャンネルで独占ライブ配信が決定

 ラミレス監督は、ジャパンブリーズの経営にも関与する。特にスポンサーを中心とした資金集めには、苦労したようだ。「正直、とても大変でした。テレビ放送の可能性も探ったのですが、世の中ではまだまだカリビアンシリーズの認知度が低いため、現状(1月11日のインタビュー時点)では決まっていません。そうなると、スポンサーを探すハードルも上がります」

 その後1月31日に、Rチャンネルでジャパンブリーズ戦の独占ライブ配信が発表された。「経営者ラミレス」が、最後の最後まで粘った跡が見える。自らのYouTubeチャンネルでも宣伝したクラウドファンディングについては、目標金額(300万円)の76%にとどまる結果に。「選手のためにという気持ちでやっていたんですが、初めてということもあり、うまくいかないところはあったかなとは思います」

 長期目標を達成するには、まずは今回のカリビアンシリーズで結果を出し、チームの知名度を上げるしかない。「その通りです、選手が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれればSNSなどを通じて広がる可能性もあります。注目されるようになれば、興味を持つスポンサーがもっと出てくると思っています」

 日本人選手には、中南米で野球をプレーするという発想がほとんどない。「日本の独立リーグの選手が、セカンドキャリアとして、中南米のチームと契約して活躍すれば、最終的にはカリビアンシリーズもより魅力的なコンテンツになり得ます」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください