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ドコモら、100/300GHz帯対応の無線デバイスを共同開発 100Gbpsの超高速伝送を実現

ITmedia Mobile / 2024年4月11日 19時51分

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100/300GHzの伝送実証実験の様子

 NTTドコモ、NTT、NEC、富士通は、4月11日に100/300GHz帯のサブテラヘルツ帯に対応した無線デバイスの共同開発について発表した。

 増大する通信需要に応えるため、広い帯域が利用可能なサブテラヘルツ帯(100GHz~300GHzの周波数帯)を活用した大容量の無線通信が期待されている。しかしサブテラヘルツ帯は5Gで使用されている28GHz帯などのミリ波帯に比べて非常に高い周波数帯であり、通信用ハードウェアの開発から行う必要がある。そのためには移動通信システムへの応用を前提としたデバイスの要求性能の明確化、要求性能をサブテラヘルツ帯で達成するための新規デバイス開発など、多岐にわたる課題があった。

 4社はサブテラヘルツ帯無線デバイスの研究開発を進め、共同開発した無線デバイスを用いて100GHz帯、300GHz帯の無線伝送実験を実施。見通し内の伝送距離100mで100Gbpsの超高速伝送を実証し、これは現在提供している5Gネットワークの送信時最速4.9Gbpsに対し約20倍の高速化に相当するという。

 NTTドコモは100GHz帯の移動通信適用での無線システム構成や要求性能の検討を行い、伝送速度100Gbps相当で100m無線伝送が可能な無線システムを実現。NTTは300GHz帯無線装置、そのキーデバイスである広帯域ミキサの研究開発を行い、300GHz帯で従来実現されていないチャネルあたり伝送速度100Gbpsの100m無線伝送が可能な無線装置を実現した。

 NECは100GHz帯の移動通信環境を想定した無線通信システム構成技術の検討を行い、100素子超の多素子アクティブフェーズドアレーアンテナ(ActivePhasedArrayAntenna:APAA)を実現。富士通は100/300GHz帯の通信距離拡大と消費電力低減のため、高出力かつ高効率な信号増幅を可能とする化合物半導体技術の検討を行い、高出力アンプで世界最高の電力効率を実現した。

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