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スペックダウンでも「Xperia 1 VI」に触れて“納得”した理由 「らしさ」を犠牲にして得たもの

ITmedia Mobile / 2024年6月16日 6時5分

 カメラについても「分かりやすさ」を重視した構成に変わった。筆者としてはカメラアプリの統合は賛成だ。「唯一無二のXperiaらしさが失われた」といった意見はSNSなどで散見されたが、Cinema ProやVideo Proの機能面はユーザーに利用してもらえなければ始まらない。

 スマートフォンに大切な手軽さ、とっつきやすさが大きく欠けており、Xperia 1 VIではこの部分に大きな改善が入ったと考えるべきだ。

 もちろん、ユーザーからの支持が根強い3.5mmイヤフォンジャックやmicroSDスロットといった機能は引き続き残されている。長く使えるバッテリーはもちろん、今回は3回のOSアップデートを明言するなど、以前よりも長期間安心して利用できる環境も整えてきた。

 また、一般的な比率、解像度のディスプレイとしたことで、従来の4Kディスプレイと比較してコストダウンができていると考える。この円安状況でも直販価格を18万9200円(メモリ12GB、ストレージ256GB)の設定にできた大きな理由だろう。

 前評判では「画面がグレードダウンした」「カメラアプリのアイデンティティーがなくなった」といったネガティブな意見が多く、「ソニーらしさが失われた」という評価が先行したXperia 1 VI。筆者もどちらかといえば、今回の変更を受けて「大丈夫なのか」という疑念が先行した身だ。

 一方で、実機を触ってみるとそのような疑念は見事に払拭(ふっしょく)された。Xperia 1 VIはクリエイターの声を取り入れ、随所にソニーらしいこだわりを持って作られているスマートフォンだと実感できた。特に画面輝度の向上は、従来モデルの利用者からなら誰が見ても明らかに分かる大きな変化だ。

 Xperia 1 VIはソニーストアをはじめ、全国の量販店でも実機が展示され始めている。興味がある方は店頭でじっくり触って変化してもなお輝く「ソニーらしさ」を体感してほしい。

●著者プロフィール

佐藤颯

 生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

 スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

・X:https://twitter.com/Hayaponlog

・Webサイト:https://www.hayaponlog.site/

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