カラー電子ペーパー搭載「BOOX Go Color 7」で読書体験が超快適に テキスト主体なら文句なし
ITmedia Mobile / 2024年7月12日 10時5分
●テキスト主体の電子書籍の表示がスピーディーで大満足
筆者にとって重要だったのは、テキスト主体の電子書籍の読書体験だ。この点についていえば、BOOX Go Color 7は「最高」の一言に尽きる。
これまで使用していたKindle PaperWhiteと比較して、BOOX Go Color 7の反応性は明らかに速い。タッチパネルの追従速度は速く、画面描画の速度も電子書籍リーダーとしては期待以上に速い。本体前面にある音量ボタンを使用したページめくりも可能になっており、片手での操作性も良好だ。
そして、モノクロ電子ペーパーのKindleデバイスでは1色のマーカーしか表示できず、マーカー量が多くなると逆に読みづらくなってしまうことがあった。
BOOX Go Color 7のカラー電子ペーパーが最も生きるのが、書籍へのマーカー機能だ。本機ではAndroid版のKindleアプリを起動して、4色のマーカーをしっかりと塗り分けることができる。
マーカーをカラフルに塗り分けられることが非常にありがたかった。重要度や分野ごとに色分けしてマーキングができ、後から復習する際の効率が大幅に向上する。
●アプリによってリフレッシュモードを切り替え可能
ここで改めて電子ペーパーの特徴と、その弱点である「ゴースト」について確認しておこう。電子ペーパーはバックライトとなる光源が不要なので目に優しく、直射日光下での視認性がいい。省電力の面でも表示内容を表示しない限りは電力を消費しないため、電子書籍と相性がいいという特性がある。
一方で、従来の電子ペーパーはリフレッシュレートが低く、動きのあるものの表示は不得手だった。これは、電子ペーパーの画素の白黒の濃淡を表現するために、画素内部の黒い粒子と白い粒子の位置を電気的に制御する必要があり、その粒子の移動に時間がかかるためだ。
また、黒から白への切り替え時に、黒い部分が残像として残る「ゴースト」と呼ばれる現象が発生することがある。これを防ぐために、画面全体を白黒表示でリフレッシュする必要があり、ページ切り替え時に画面が点滅する特徴が見られる。
これは前の画面の残像が次の画面に影響を与える現象だ。BOOX Go Color 7では、このゴースト対策としてリフレッシュ機能が搭載されている。
BOOXには電子ペーパーのリフレッシュのモードとして「ノーマル」「A2」「スピード」「リーガル」の4つが用意されている。これらのモードは、ゴーストを抑える具合とアプリが求めるスクロールの頻度の兼ね合いを見て選択するといいようだ。
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