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ドコモの新料金「eximo ポイ活」を分析 お得だが“dカード必須”が障壁に、裾野拡大には課題も

ITmedia Mobile / 2024年8月3日 6時5分

 dポイントは、携帯電話料金の支払いに充当することも可能。ポイントは、税別の料金に適用される。5000ポイントなら、5500円の割引になるということだ。仮にeximo ポイ活で得たポイントを全て充当すると、料金は5500円引きの2728円にまで下がる。割引などの違いや経済圏連携もあるため単純には比較できないものの、この金額は楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」で20GBを超えたときの3278円より安い。

 同じポイ活プランだが、ahamoポイ活はd払いでの還元だったのに対し、eximo ポイ活はdカードに主軸が置かれている。d払いも還元の対象になっているが、これは支払いをdカードに設定した場合に限定される。この点は、銀行や信用金庫からチャージした残高での支払いで還元を受けられたahamoポイ活との違いだ。

 ただし、10%還元はあくまでキャンペーンという位置付けになっている点には注意が必要だ。時期は未定だが、終了後の還元率はdカードGOLDが5%、dカードが3%になり、その分だけ還元を受け切るためのハードルも上がる。その額はdカードGOLDで10万円。dカードだと16万6667円もの支払いが必要になる。3%や5%でもクレジットカードとしては十分高い還元率だが、eximo ポイ活を契約すると料金も3300円上がってしまうため、毎月の決済額によって契約するかどうかの判断は分かれることになりそうだ。

●還元対象になる決済は広い、狙いはdカードの取扱高拡大か

 ahamoポイ活と違い、eximo ポイ活での還元にdカードが必要になったのは、ユーザーの声を受けてのことだという。ドコモの コンシューマサービスカンパニー マーケティング戦略部 部長 山本明宏氏は、「(ahamoポイ活の)お客さまから、dカードをメインで利用しているので、カード決済にも対応してほしいという声が一定数あった」と明かす。

 実際、キャッシュレス決済でも割合が高いのはクレジットカード。「キャッシュレス決済は約4割まで拡大しているが、中でもクレジットカードは8割を超えるなど、いまだに需要が大きい」(同)のが現状だ。還元対象をd払いのようなコード決済に絞ってしまうより、キャッシュレス決済の実態に即した還元方法になっているといえる。

 例えば、毎月支払う電気、ガス、水道などの公共料金は、都度決済のための操作が必要ないクレジットカードの方が簡単。ネットショッピングも、コード決済は対応状況にばらつきがあり、必ずしも利用できるとは限らない。逆に、クレジットカードならほぼ確実に対応しているため、利用シーンは広い。「還元対象にdカードを加えることで、より一層ポイント獲得が加速させる」(同)ことができるというわだ。

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