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まるで亡き愛犬が目の前でよみがえるかのような感動 「Vision Pro」は異次元のデバイスだった

ITmedia Mobile / 2024年8月12日 6時5分

 指でアイコンやウィンドウに視線を合わせて、それを人差し指でつまむようにしてタップしたり、ウィンドウを動かしたりできるのが基本的な操作方法。言葉だけでは伝わりづらいため、疑問に思う人はぜひApple公式の動画を見るか、近くにApple Storeがあれば体験しに行ってほしい。

 Appleが銘打つ空間コンピュータという言葉だけ目にしたときは、パッと理解できずにいたが、実際に操作すると別世界にいるかのような感覚となり、スマートフォンやノートPCのディスプレイが小さく感じるほどだ。

 最も新鮮な体験だと感じたのはコントローラーが要らないこと。手を膝の上やテーブルの上に置いたままの状態でも、タップやスクロールができるところがVision Proで特に便利だと感じたし、気に入っているポイントだ。

 コントローラーのあるゴーグルデバイスだと手の代わりにコントローラーを握っていなければならず、長時間使用すると手が疲れる。一方、Vision Proは椅子に長時間座る必要はないし、コントローラーを握り続ける必要もない。とにかく、ユーザーがリラックスして使えるように工夫されているのだろう、と感じた。

 Vision Proを装着している状態でも外界が見えるのもすごいと感じた要素の1つ。物理的に目をふさいでいるが、明るい場所なら手元が見えるため、例えば、Vision Proを装着したままコップの水を飲むことができる。外界の映像は前面のカメラで撮影し、内部のmicro-OLEDディスプレイ(両目で約2300万ピクセル)に表示される。なお、暗い場所では映像が粗くなり、手をトラッキング(認識、追尾)できないという警告文言が表示される。

●600gのゴーグルが頭の上に もう少し快適性の向上が必要

 装着感はもうひと工夫ほしい。Apple Storeのスタッフの中には「軽くていい」「予想以上に重量を感じない」と話す人がいたが、自分はそうは思わなかった。約600gは重たい部類に入る200g台のスマートフォンが約3台分に相当する。それが頭上に載っているため、必然的に物理的な重量を感じる。

 ちなみに、Vision Proは後頭部と側面に接する太いバンドで安定性を高める「ソロニットバンド」に加え、頭頂部と後頭部に接する2本のストラップで安定性を高める「デュアルループバンド」が付属する。ソロニットバンドはダイヤルを回すと締め付け具合を調節できて面白い仕掛けなのだが、どちらのバンドを試したとしても、重量は手前に偏るため、重たいと感じてしまう。

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