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まるで亡き愛犬が目の前でよみがえるかのような感動 「Vision Pro」は異次元のデバイスだった

ITmedia Mobile / 2024年8月12日 6時5分

●高価なデバイスだが、満足度が高いVision Pro

 冒頭でVision Proの体験を「掛け値なし」と表現したのは、購入してから約1カ月がたったいまでも、「買わなければよかった」という後悔がないからだ。確かに、高価な物であることは間違いないし、装着感はまだ改善の余地があるが、それでも既存のデバイスとは違う体験要素が多く、満足している点は多い。

 連続駆動時間についてはバッテリーのみでの使用なら最大2時間、動画再生なら最大2.5時間となっており、短いとは感じつつも、今のところは問題ないと感じる。バッテリーをUSB Type-Cケーブルで充電しながら使うことも可能だし、AppleはVision Proのサポートページで「20~30分ごとに休憩を取ることを推奨」しており、先述の装着感や目への負担を考えると、長時間の装着は現実的ではないからだ。

 最後にVision Proに何を期待するのかを少し考えたい。1つは価格。大半の人はまず価格だけを見て、「高価であるがゆえに買うのをためらう」はず。筆者自身も体験するまではそうだった。だからこそ、Appleには低価格のモデルも用意すべきだ。

 もう1つは体験の重要性。Vision Proは高価だからこそ体験の場も重要だろう。WebページやYouTubeの情報だけではVision Proでどのような体験ができ、どのような場面で役立つのかが想起しづらいため、体験できる場やコンテンツが増えるといい。

 付け加えると、体験と感動を手軽にシェアしづらい、というのも課題といえる。例えば、スマートフォンで撮影した写真や動画について、すぐ近くにいる人が興味を示せば、ディスプレイをのぞき込んでもらうかSNSやAirDropなどのワイヤレス通信を介してシェアできるため、「画質がきれいだね」「この写真はどこで撮影したの?」というような会話につながりやすい。

 一方、Vision Proは外から見ただけでは中でどのようなコンテンツが表示されているのか、何を操作しているのか、どのような情報を得ているのかが分からない。だから安全といえるのだが、逆にいえば「体験と感動を手軽に共有しづらい」感がある。

 実はVision Proでしていることを周りにいる他の人に見せることはできる。Vision Proのビュー(見えている映像)をMacやiPadにミラーリング(画面の共有)したり、「ゲストユーザ」機能を使って他の人に本体ごと手渡したりすればよいが、いずれの方法も何らかの設定や操作が必要で、画面を横からのぞき込んで見てもらうスマートフォンと比べると、体験と感動の共有に一手間かかる。

 まだ書き足りないところは多いが、今後、じっくりと使って分かったことがあれば、別途お伝えしたい。今回は自宅内で使ったが、別の場所や乗り物で使うと、別の印象や感想を抱く可能性は十分あると思う。繰り返しにはなるが、Vision Proで少しでも気になることがあれば、1回の体験時間は短いが、Apple Storeにて無料で体験してほしい。

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