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ドンキ運営元が格安SIMを提供するワケ 既存MVNOとタッグ、「おごってもらう感覚」で家計を応援

ITmedia Mobile / 2024年9月12日 23時9分

 新サービスで注目すべきは、料金の安さはもちろんだが、主に電子マネーの「majica」ユーザーに向けたサービスであること。

 マジモバの最驚プラン(15GB、25GB、50GB)の契約者でmajicaアプリ会員には、ドン・キホーテをはじめとするmajica加盟店で商品と交換できるクーポンを「#今月のおごり」として毎月提供する。クーポンは、PPIHのキャラクターであるドンペン、アピタン、ド情ちゃんにおごってもらえる設定になっており、毎月10日にmajicaアプリ上で配信する。

 UCSカード会員の場合、マジモバの利用料金をUCSカード払いにすると、支払料金のポイント還元率が、通常の0.5%から5倍の2%にアップする。こちらは、驚安プランと最驚プラン共通の特典となっている。

 majicaは、ドン・キホーテが2014年3月に開始した電子マネーサービス。PPIHグループのドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ、アピタ、ピアゴ含むmajica加盟店で利用できる。利用者が買い物をする際にmajica マネーかUCSカードで支払うとポイントがたまる。ためたポイントは1ポイント=1円として買い物に利用できる。

●新サービスは「majica(マジカ)」の延長、携帯事業への新規参入ではない

 マジモバのサービス内容を見ると、まさに、顧客ファーストなPPIHグループならではの特典といえる。 森谷氏は、今回の発表内容が「利益重視の新事業でなければ、携帯電話事業への参入でもない」とアピールする。

 森谷氏は、「majicaの延長として、お客さまとのタッチポイントをたくさん取っていきたい。お客さまにとってよりよいサービスをご紹介したい、という要素の方が強い。現時点で売り上げ目標(そこまで大きな目標)は定めていない。われわれ自らが通信事業者になることも検討していない」とも話す。

 手を組む相手にエックスモバイルを選んだ理由について、森谷氏は「われわれは小売業なので、変化に対応していくというところが一番重要だなと思ったときに、エックスモバイルは柔軟性があると判断した。通信に関してもドコモ回線を利用するところも大きかった」と説明する。

 顧客ファーストなサービスや体験を重視するのがPPIHなら、MVNOサービスに欠かせない通信を担うのがエックスモバイルだ。社名の「X」をコラボのXとして、「消費者の“好き“X mobile」「推し」「○○モバイル」など、数多くのインフルエンサーや企業とコラボしたモバイルブランドを複数展開してきた。

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