1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

KDDIとローソンの提携で「ギガ」「クーポン」「ポイント」がお得に カギを握るpovoとPontaパス

ITmedia Mobile / 2024年9月21日 6時5分

 追加のデータ容量は、1GBあたり500円から1000円が相場。これに対し、“ギガ不足”になった際にローソンに駆け込めば、もともと契約しているキャリアよりも割安にデータ容量を追加できる――これが、ギガチャージ専用eSIMのメリットだ。ユーザーが購入すればKDDIの収入になるのはもちろんだが、ローソンに行けばデータ容量が買えるとなれば、店舗への送客も見込める。リアルな接点を持たないpovoにとっては、貴重な販路になるだろう。

 高橋氏は、「これからは通信回線がメインではなく、いろいろなサービスに(通信回線が)埋め込まれていく。コンビニにうまく埋め込まれていくサービスの形として、ご提案したい」と語る。同氏は、2022年に発生したKDDIの大規模通信障害を挙げつつ、「サブ回線を持っていただくことが生活の安心を支えることになる」と語り、povoを販売する意義を強調した。

●来店ごとに100MBをプレゼント、ギガとトッピングで送客を図る

 過去に本連載でも触れたように、povoはホワイトレーベル化し、他社のサービスに溶け込むことで普及を図ろうとしている。SDKをパートナーに公開し、専用のトッピングなども用意できるようにしていく。これが、povo3.0のコンセプトだ。9月に開催されたKDDI SUMMITでは、Abemaや富士ソフト、ワイヤ・アンド・ワイヤレスの名前が挙がっていが、ここに傘下に収めたローソンも加わることになる。

 とはいえ、単にeSIMを販売しているだけだと、ローソンへの送客効果は限定的になる。その解決策としてKDDIが導入するのが、「povo Data Oasis」という仕組みだ。ユーザーがローソンに行き、povo shopにアクセスしたあと、ボタンを押すだけで1回につき100MBがチャージされる。料金は無料。1カ月にチャージできる回数は10回まで。ローソンに10回行くだけで、計1GBのデータ容量が手に入るというわけだ。

 高橋氏は、「そこでチャージしたら何かものを買わないと申し訳ないとなるのではないか。ぜひともローソンでお買い物をしていただければ」と語る。これは、来店を促すための仕組みとして、povoのデータ容量をプレゼントしているということ。au PAYでの決済を条件にしていた「ギガ活」に近いが、それよりも簡易で手間が少ない。共同経営するローソンを盛り上げるため、大盤振る舞いしている様子がうかがえる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください