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「鉄道きっぷのオンライン予約」は便利だが課題も多い 各社のサービスを使って感じたこと

ITmedia Mobile / 2024年10月25日 6時5分

 「駅名を入力」では、乗車駅から降車駅までの乗車券を購入する。試しに2024年10月27日(日曜日)5時00分出発、新大阪から下関までを選択。さらに「詳細な検索方法」をクリックし、乗換駅を指定する。

 ここで困ったことに直面する。えきネットと同様、最大3つまでしか表示しないのだ。例えば、新大阪から山陽新幹線に乗り、新下関で山陽本線に乗り換える場合は簡単に買える。しかし、経路は割愛するが、最長片道きっぷなみのジグザグルートの乗車券が買えないのである。

 考えられる理由は2つある。1つ目はジグザグルートの乗車券を買う人がめったにいないこと。2つ目はみどりの窓口でも発券に時間がかかることだ。経由地も全て印字できず、係員が手書きで補筆する。

 なお、JR西日本の「Aシート」「うれしート」の指定席券には「通常の指定席券」「チケットレス指定席券」があり、通常の指定席券はe5489、みどりの券売機、全国のみどりの窓口で購入できる。チケットレス指定席券はe5489でのみ購入でき、みどりの券売機とみどりの窓口で購入できない。

●JR西日本もチケットレスに注力 特急券の種類によって割引の差も

 近年はJR西日本もチケットレスサービスに力を注いでいる。

 「J-WESTチケットレス」は関西圏の特急を中心に展開しているもので、スマートフォンの画面が指定席特急券代わりとなる。

 例えば、米原―新大阪間の通常期は2390円を要するが、チケットレスサービスを利用すると1450円で、大幅に割り引かれる。ちなみに同区間の新幹線指定席特急料金の通常期は3060円で、時間がかかる分、低廉な料金でカバーする。

 「eチケットレス特急券」はJ-WESTカード会員専用の特急券で、会員外でも購入できる「チケットレス特急券」とは、かなり差をつけている。

 例として、新大阪―和歌山間を挙げると、普通車指定席のeチケットレス特急券は1090円、チケットレス特急券は1530円となる(右記の閑散期料金と同額)。通常期は1730円なので、割り引いていることが分かる。

 新幹線接続の重責を担う快速〈マリンライナー〉にも適用され、eチケットレス特急券だと指定席210円、グリーン車470円。チケットレス特急券だと指定席330円(きっぷだと通常は530円、日によって330円)、グリーン車1000円(きっぷと同額)である。

 いずれも乗車日当日の購入も可能で、急用などでの利用が容易にできる。

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