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「鉄道きっぷのオンライン予約」は便利だが課題も多い 各社のサービスを使って感じたこと

ITmedia Mobile / 2024年10月25日 6時5分

 気になる点を2つ挙げよう。

 1つ目はチケットレス特急券がほとんど割り引いていないこと。JR西日本はコロナ禍による大減収で、廉価なB特急料金を全廃して、A特急料金に一本化した。さらには一部の特急で全車指定席化に踏み切った。せめてeチケットレス特急券並みとはいかずとも、B特急料金に値引きにしてもよいのではないだろうか。

 2つ目は山陽新幹線と在来線特急の乗り継ぎに関したチケットレスサービスがない。今後はえきねっとなども含め、チケットレスサービス限定で乗り継ぎ割引(2024年3月16日〔土曜日〕のダイヤ改正で全廃)を復活させるなど、より利用しやすい体制の構築を願いたい。

●えきねっと、e5489で共通している課題

 えきねっと、e5489で共通していることは2つある。1つ目はコンビニエンスストアや金融機関のATMでの支払いに対応していること。そのほとんどは現金払いのみという制約がある。

 2つ目は、みどりの窓口のように万能ではないことだ。まず、青春18きっぷやJR他社の企画乗車券を扱っていないことを挙げたい。青春18きっぷは国鉄時代から40年以上も続くベストセラー商品なのだから、より買いやすい環境を整備してほしいと思う。この他、東北・北海道新幹線の特定特急券(東北新幹線盛岡以北で適用)、立席特急券、寝台券も車なども取り扱いの対象外である。

 次に例として、特急〈ひたち〉を利用する際、東京―浪江間274.4キロの乗車券についても、東京―上野間は新幹線経由、上野―浪江間は在来線経由といった買い方もできない。東京―浪江間は東京近郊区間エリアなので、在来線経由(エリア内に限る)の乗車券は有効期間が1日限りで途中下車もできないのだ。新幹線経由にすると、途中下車ができるうえ、有効期間も3日間に増える。

 クレジットカードでも1回払いのみ対応している。JR東日本・西日本とも自社ブランドのクレジットカードを運営しており、例えば、前者のビューカードであれば、管内のみどりの窓口に限り、分割払いができる。もっとも、特定のクレジットカードだけで分割払いが認められるのもいかがなものかと思う。

 最後に、えきネット、e5489とも、列車限定、席数限定、区間限定を撤廃した方がよい。より鉄道を利用しやすく、より鉄道に親しみやすく、より鉄道を選んでいただくためにも。

(岸田法眼)

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