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「Galaxy S25」シリーズが“Androidを再構築”したといえるワケ GoogleとAI強化も差別化には課題も

ITmedia Mobile / 2025年1月25日 6時5分

「Galaxy S25」シリーズが“Androidを再構築”したといえるワケ GoogleとAI強化も差別化には課題も

サムスン電子は、1月22日に進化したGalaxy AIを搭載したGalaxy S25シリーズを発表した。写真中央の「Galaxy S25+」を除く2機種が日本で発売される

 サムスン電子は、1月22日(現地時間)にGalaxy Sシリーズの最新モデルとなる、「Galaxy S25」「Galaxy S25 Ultra」を発表した。2モデルは、日本で発売されることが明かされており、ドコモ、KDDIに加え、ソフトバンクへの導入も決定した。キャリアモデルに加え、サムスン電子自身が販売するオープンマーケット版(SIMフリー版)も用意されている。

 ハードウェアや外観は2024年に発売された「Galaxy S24」「Galaxy S24 Ultra」から大きな変更はなく、誤解を恐れず言えば、マイナーアップデートにとどまっている。むしろ、先行公開した「Galaxy S25 Edge」の方が高い注目を集めた格好だ。一方で、サムスン電子がUnpackedで全面に打ち出したのは、「Galaxy AI」や「Gemini」の進化だった。こうした点から、サムスン電子の新たなAIスマホ戦略が垣間見える。

●Googleとの協業を強化し、AIエージェントを売りにしたGalaxy S25

 1月22日に米カリフォルニア州サンノゼで開催された「Galaxy Unpacked」では、新製品であるGalaxy S25シリーズ以上に、Galaxy AIやGeminiの新機能紹介に時間が割かれていた。イベントの冒頭で登壇したサムスン電子のMX(Mobile eXperience)部門で事業部長兼社長を務める盧泰文(TMロー)氏は、Galaxy S25シリーズに搭載される「One UI 7」を「最もパーソナライズされたインタフェースを備え、モバイルデバイスとの関りを再定義する」と語った。

 One UI 7は、「AIエージェントをシステムレベルで搭載した」(同)のが最大の特徴。そのために、サムスン電子は「Googleと一緒に、AIを中心にAndroidを再構築した」(同)という。2024年に発売したGalaxy S24シリーズでは、サムスン電子とGoogleが共同で開発した「かこって検索」を同デバイスとPixelシリーズに先行搭載したが、その取り組みをさらに推し進めた格好だ。

 目指したのは、「AIエージェントとマルチモーダルを統合し、パーソナライズされたエクスペリエンスを提供すること」(同)。その目標に向け、サムスン電子はGalaxy S25シリーズにAIエージェントの搭載を進めた。AIエージェントとは、AIがユーザーのやりとりを通じて目的達成の支援や実行をするための技術。Galaxy S25に搭載された機能の中では、Geminiのシームレスなアプリ連携がそれに相当する。

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