なぜ日本のスマホカメラはシャッター音が鳴るのか “自主規制”緩和の動きはあるも、見直しを議論すべきでは
ITmedia Mobile / 2025年1月28日 10時52分
この他、静かな場面でシャッター音が鳴ると「気になる」「集中力が削がれる」といった意見も確認できた。
また、盗撮防止というキャリアが挙げた目的についても、「規制が意味をなしていない」という意見が両国のアンケートで指摘された。理由として、対策しても「シャッター音の鳴らない“無音カメラアプリ”などが悪用される」「海外から持ち込まれた端末には関係ない」といった利用者側のモラルの問題視する意見がみられた。
この無音カメラアプリが盗撮行為に悪用される点について日本経済新聞も指摘しており、シャッター音の自主規制が形骸化するのではないかと危惧している。
もちろん、シャッター音を「鳴らしてほしい」という意見も10%ほどあり、こちらも両国でおおむね同様の割合、意見内容だ。どちらも「撮影した際、された際に分かりやすいから」「盗撮行為防止として機能しているから」「盗撮行為への抑止力になるから」という意見が多く、シャッター音も一定数求められていることが現状だ。
●シャッター音を強制する仕様にも少しずつ変化が
このようなスマートフォンにてシャッター音が強制的に鳴る仕様も、日本では少しずつ変わり始めている。特に通信キャリアを介さないオープンマーケット(SIMロックフリー市場)では、一部機種でシャッター音を鳴らない設定にすることが可能だ。
この流れは広がりつつあり、2024年には日本市場で長らく商品展開を行うソニー、シャープのスマートフォンでも、オープンマーケット向けに販売される機種はシャッター音をオフにすることができる。
これについてシャープは「海外展開を意識して、シャッター音をオフにできる仕様にしている」とインタビューで語っており、海外市場のニーズもくみ取った仕様としている。その一方でキャリア向け商品は、通信キャリア各社の要望に応える仕様とした。
日本以外にグローバル展開する海外メーカーも同様だ。日本で商品展開を行うXiaomiでは、オープンマーケット向けの商品についてXiaomi Japan広報は「日本と韓国以外の地域の設定にすると、カメラの設定にオンオフの切り替えスイッチが表示される」としており、利用者が任意でシャッター音をオフにできる。
さらに、日本と韓国以外の地域に設定すると「シャッター音が小さくなる」とのこと。これは明確な音量の規定がある韓国に合わせた仕様と思われる。
興味深いのは、ソフトバンクの回答にあった「iPhoneについてはAppleの判断になる」という点。このことから、iPhoneは通信キャリアの自主規制の外にいるものと考えられる。
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