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何かと物議を醸した「LUMIX S9」、触ってみるとイマドキの機能がうれしいフルサイズ機だった

ITmedia NEWS / 2024年6月26日 20時20分

 ハイブリッドズームはもうちょっと凝ってる。光学ズームとクロップズームを合体させた機能で、ズームリングでクロップズームまでやっちゃうもの。どう実現するのか。

 ハイブリッドズームをオンにし、その振る舞いを設定。広角端のクロップズームをオフにした場合。

 ズーミングすると20-30mmまではそのまま光学ズーム。30mmを超えると徐々に「光学ズーム+クロップズーム」となり、望遠になるに従ってクロップズームの倍率が上がる仕様だ。

 画面に「60mm×2.0」みたいに表示が出るので分かる。

 Sサイズ(600万画素サイズ)をMAXにすると、2倍……つまり、20-60mmだと120mm相当にまで伸ばせる計算になる。

 まあ実際、大きくプリントしたりあとからトリミングしない限り600万画素あれば十分なシーンは多いわけで、ハイブリッドズームによって20-60mmが20-120mm相当になるという発想は面白い。

●超コンパクトな高倍率ズームや中望遠マクロも見逃せない

 望遠撮影が多くなりそうなら28-200mm F4.0-7.1 という高倍率ズームレンズのキットもある。これがまた28mmスタートで望遠端がF7.1になっているとはいえ、かなり寄れるし、短いし(約93.4mm)、約413g(レンズフードを含まず)とすごく軽い。

 装着した感じも20-60mmとあまり変わらないので、常用ズームレンズとしてもいいのだ。高倍率ズームでこのコンパクトさはありがたすぎる。

 ちなみにこのレンズでクロップズームかハイブリッドズームをかますと400mm相当にまで伸びる。

 今回はもう1本、小型軽量レンズシリーズということで、100mm F2.8 マクロレンズも使ってみた。2023年秋に登場した中望遠マクロレンズでこれがまた約298g(レンズフードなど含まず)と軽くて約82mmと短いのだ。ちなみに、85mm F1.8のレンズよりちょっと軽い。

 これはマクロ用としてもポートレート用としても使えるレンズだ。写りもボケもいい。

 最後は、S9のウリともいえるリアルタイムLUTの話。

●リアルタイムLUTを使おう

 LUTは映像業界の用語なのだけど(Look Up Tableの略)、パナソニックはS5 IIで写真にもその概念を持ってきた。そしてS9ではちょっと敷居が高そうな「リアルタイムLUT」をよりカジュアルに仕立てたのだ。

 リアルタイムLUTというのはLUTを参照してそれをリアルタイムに映像に反映させる機能。

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