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何かと物議を醸した「LUMIX S9」、触ってみるとイマドキの機能がうれしいフルサイズ機だった

ITmedia NEWS / 2024年6月26日 20時20分

 使い方は簡単。LUTボタンを押し、ダイヤルを回して使いたいLUTを選ぶ。

 デフォルトではサンプルのLUTが3つ入っており(Sample LUT1~3)、それを使うといい。特に「Sample LUT3」が印象的でつい使いたくなる。「Sample」なんていわずにそれぞれにちゃんと名前を付けて上げればよかったのに、と思う。

 LUTを追加したいときはスマホを使う。

 使うアプリは新しく作成された「LUMIX Lab」だ。

 あらかじめパナソニックが提供するLUTを使いたいときはアプリの「ダウンロード」から。

 パナソニックが提供するLUMIX LUTの他、クリエイターオリジナルのLUTもたくさんあるので撮りたい雰囲気のものをいくつかダウンロードするといい。

 ダウンロードしたLUTはアプリとS9を接続することでカメラへ転送できる。

 醍醐味はオリジナルLUTの作成だろう。

 手順はいろいろあるけれども、自分で撮った写真を使うのがわかりやすい。

 アプリを使って写真をダウンロード。そしてギャラリーから写真を選ぶと、スマホにダウンロードしたLUTをその場で当てることができる。

 重要なのはこのアプリの「ツール」。ツールを開くと、ライト・カラー・HSL・トーンカーブ・明暗別色補正など項目が現れる。

 ここでトーンカーブをいじったり、色相別の調整をしたりできるのだ。

 ここでLUTを作ったら名前を付けて保存。そして、カメラへ転送すればOkだ。

 あとは撮影するときにそのLUTを選ぶべし。

 オリジナルで作る以外にもダウンロードしたLUTをちょっといじって使える。VIVIDやLEICAモノクロームなどフォトスタイルをかけた写真を使ってLUTを作成すると、フォトスタイルごと保存できる。

 作ってみたけどシーンによって思ったような効果がでなかった、ってのは頻出するだろうから、ちょっとずつアップデートしながら試行錯誤するのが楽しかろうとは思う。

●S9はすごくイマドキのカメラだなと思う

 今、色と階調で写真や映像の個性を出す、作品に自分らしさを加えるのがトレンドなのだなと思う。

 S9は、LUTボタンを搭載してリアルタイムLUTをみなに使ってほしいというメッセージを出したし、富士フイルムの「X-T50」はあえてフィルムシミュレーションダイヤルを設けて色や階調の違いを楽しみやすくしたし、ニコンの「Z6III」も「イメージングレシピ」でピクチャーコントロールのバリエーションを用意した。

 S9が優れているのは、スマホとの連携を強化し、スマホがあればその場でオリジナルのLUTを作れる点にある。さらにスマホとの連携で、5GHzのWi-Fiに対応するなど(日本では室内でのみ利用可)データ転送の高速化も図っている。

 今回は手が回らなかったが、LUMIXなので動画性能も充実。手ブレ補正は「ブースト」にすると画角はかなり狭くなるけど本当にブレないし、動画の設定も非常に細かくできる。

 メカシャッターレスやホットシューレス、静止画と動画のバランス、ミニマムでシンプルな小型軽量で四角いデザインながら、LUTボタンを搭載したりスマホとの連携をより密にしたりと、見た目以上に現代を見つめたカメラがLUMIX S9なのだ。

 フルサイズ機としては価格も抑えられているので、写真でも動画でもカジュアルに自由に表現して楽しみたい、という人におすすめって感じだ。

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