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ニコン「Z6III」を試す 部分積層型CMOSの実力は? 進化したAFとファインダーにも注目

ITmedia NEWS / 2024年7月14日 16時59分

 その上、プリ記録を最大で1秒。プリ記録1秒で秒120コマに設定するとまあ、一瞬シャッターを切るだけで120枚撮れちゃったりするので怖ろしい。ああ怖ろしい。

 しかもAF追従である。

 秒120コマでAF追従の威力を撮ろうとプラレールを走らせてみたら……途中で黒い怪獣(うちの猫です)に襲われて脱線しました。がーん。

 脱線の瞬間が撮れてたということで、連写すごいってのはなんとなく分かってもらえるかと。

 残念なのは、ハイスピードフレームキャプチャー時はJPEGのnormal画質に固定されること。せめてC30(秒30コマ)のときだけでもRAWに対応してくれると画質優先時はC30で、速度優先時はC60やC120で、と使い分けられていいのだがと思う。

●ファインダーがすばらしく進化してたZ6III

 速さの話はそのくらいにして、実際にレンズを装着して撮影したい。

 標準ズームレンズとして24-120mm F4をセレクト。

 このレンズがまあ実に便利で良いのである。望遠側が120mmまであるのでたいていのシーンで困らない。

 そしてスイッチを入れてファインダーを覗く。そしてびっくりして、手元にある他のカメラと見比べてしまう。

 ファインダーが見やすくてきれいなのである。

 EVFがさらに見やすくなったのだ。大きくて鮮やかで解像度が高くて(576万ピクセル)画質もいいので、ファインダーを覗いて撮るのが楽しいカメラだ。

 ただ、メガネをかけて覗くとちとファインダー像が大きすぎて橋が見づらいほど。そんなときは一回り小さく表示するモードがあるのでメガネ利用者はそれを使うといい。このクラスではピカイチのEVFで、ニコンのファインダーへのこだわりが現れてる。

 従来より明るく広い色域をカバーするのでピーカンの下でも見やすいのも良い点だ。

 もう一つ撮影時の違いとしては、背面モニターがチルト式からバリアングル式になったこと。これは好み……というより、どういう被写体をどう撮るかによって評価が分かれるところで、個人的にはZ6、Z6IIとチルト式で来たところでいきなりバリアングル式になっちゃったのはどうかと思う。

 背面から見ると、操作系は従来とほぼ同じ。ただ、再生ボタンと削除ボタンの位置が入れ替わった。再生ボタンが右手側に来たのはすごくうれしい点だ。右手でグリップしたまま撮った写真をチェックできる。

 それ以外は前モデルと変わらないが、AF-ONボタンの押しやすさやスティックの使いやすさなどカメラとしての使い勝手はよい。

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