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ニコン「Z6III」を試す 部分積層型CMOSの実力は? 進化したAFとファインダーにも注目

ITmedia NEWS / 2024年7月14日 16時59分

●28-400mmは無茶なレンズだった

 もし、1本ですべてをまかないたい、旅行に行くので広角から望遠までレンズ交換なしで何でも撮れるレンズが欲しいという人には28-400mmというおそろしい超高倍率ズームレンズも登場した。

 クオリティー的には24-120mm F4 Sに一歩譲るが日常的なスナップにも使えるズームレンズとしてはなかなかだ。まあ、広角系スナップ撮影にも使える望遠ズームと捉えるのがいいかと思う。

 28mmと400mmでどれだけ違うのか。このくらい違うのである。

 望遠でメインの被写体を狙いつつ、広角で全体の雰囲気を抑える、みたいな撮り方もOk。

 最後にもう1本、違うレンズを。Plenaの名を持つハイエンドレンズ「135mm F1.8 Plena」だ。

 これは、クオリティ最優先のレンズ。滑らかできれいなボケと描写力を味わうハイエンドレンズ。何はともあれポートレートを撮るべし。

 さらに、きれいな円形ボケもチェック。

 F1.8のレンズだが、F2.0にするとすごくきれいなボケを楽しめる。夜のアジサイの奥で光っているのは遊歩道沿いのなんてことない灯りだ。

●動画性能も上がったZ6IIIなのだった

 性能がぐっと上がった写真撮影の機能を中心に見てきた。

 あ、一応ガスタンクも。

 で、バリアングルになったことからも分かるように動画撮影にも力を入れている。HDMI端子はフルサイズ(Type-A)になったし、音声のライン入力にも対応した。

 映像の記録も、N-RAWやProRes RAWをカメラ内で記録可能になった。

 記録メディアは従来同様XQD/CFexpress(Type B)カードとUHS-II対応のSDXCカードのデュアルスロットとなっている。

 Zシリーズは廉価なZ5、趣味性の高いZfがあり、プロ向けのフラッグシップ機としてZ8とZ9がある。その間を埋めるミドルクラスがZ6とZ7で、今回、Z6IIIで画素数こそ従来通りながら中身はフラッグシップ機の最新技術をそれなりに受け継いだハイレベルのカメラになった。とりあえず、気持ちよいファインダーに快適なAFの組み合わせで気持ちよく撮れるカメラだ。

 それが素晴らしい。

 性能が上がった分価格も上位モデル並に上がった……ようにみえるのだけど、これはほぼ円安+各種価格高騰によるものなので、悩ましいけれどもしょうがないですな。

 なお、新サービスNikon Imaging Cloudへの対応もトピックのひとつだけど、本レビュー執筆時にはまだ始まっていないのだった。残念。

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