1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

ニコン「Z6III」を試す 部分積層型CMOSの実力は? 進化したAFとファインダーにも注目

ITmedia NEWS / 2024年7月14日 16時59分

 グリップはいい感じに深く、その上に録画・ISO・露出補正のボタンが並ぶ。

 撮影時の注目はAF。

 Z6IIから大きく進化した点に被写体検出AFがある。Z6IIでは人物と動物だけの検出だったが、Z6IIIではさらに進化して、乗り物と飛行機が追加され、人物認識のレベルもアップした。

 ただ……Z8では搭載された「鳥」認識がはいってない(Z8もファームアップで追加された機能なので、Z6IIIもいずれファームアップで搭載されるかも)のは残念。

 普段はオートにしておき、被写体が決まってるときはそれに応じて変えるのがいいだろう。

 画像処理エンジンがZ8/9と同じEXPEED 7であり、AFも高速で、AF-Cにして3DAFでリアルタイム追従を使うのもよし。

 逆光時や暗所でのAFに強くなったのも嬉しい点。例えば、室内の逆光の黒猫の瞳(極めて過酷な条件ってのが容易に想像できるかと思う)もちゃんと検出してくれた。人間からみると単なる黒い塊だったからね。

 ISO感度はISO100からISO64000。さらに拡張ISO感度としてISO204800相当まで上げられる。

 高感度には比較的強く、ISO12800まで上がってもあまり気にならない。

 では人物を撮ってみよう。

 被写体検出はオートで。ピクチャーコントロールは「リッチトーンポートレート」に設定してポートレートだ。

 美肌効果は「標準」にセット。

 そして撮る。

 ちなみにピクチャースタイルによる表現の違いはこんな感じ。スタンダードとポートレートとリッチトーンポートレートで比べてみた

 「ポートレート」でも撮っておこう。

 続いて動物。被写体検出は動物にし、AF-Cで撮影している。

 もう1枚、ラベンダー畑を飛び交うオオスカシバを撮ってみた。

 ホバリングしながら蜜を吸う姿を撮ろうと、3Dトラッキングをオンにし、C120でプリ連写をオンにし、超高速連写した中の1枚だ。このレンズは望遠端でも35cmまで寄れるのでありがたい。

 3Dトラッキングは優秀だが、さすがに昆虫を追い続けるのは難しかった(小さい上にあっち向いたりこっちむいたりするから)。いずれ昆虫検出が付くのを祈ろう。

 また手ブレ補正は約8段。その上、「フォーカスポイントVR」をオンにすると、構図の周辺部にAFポイントを置いたとき、そこを中心のブレを補正してくれる。今までは広角で手持ちスローシャッターを撮ると中央はよくても周辺部にちょっとブレが出るってことがあったのでそれを軽減してくれるのはありがたい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください