1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

「夏でも背中ひえひえ」は本当か? “ペルチェ素子入り”リュックで痛感した理想と現実

ITmedia NEWS / 2024年8月18日 11時0分

 なお、腰の部分のプレートのみ中央部分が盛り上がっており、前傾姿勢で乗るスポーツタイプの自転車だとプレートが背骨に当たる。とはいえ、リュックスペーサーの“猛プッシュ”に比べたら些細な問題ではある。

 一見良さそうに見えるクーリュック2だが、発熱源でもあるペルチェ素子をリュックに内蔵するために“犠牲”にした部分もある。

●4つの「犠牲」ポイント

 まず1つ目だが雨天では使えない。クーリュック2は、ペルチェ素子ユニットを内蔵している土台部分と、荷物が入る収納部分をファスナーで接続し、1つのリュックに仕上げている。土台部分はペルチェ素子の熱を逃がすため、先ほどの通りメッシュ素材を採用しているが、これは水が中に入りやすくなることも意味する。ここは給電に使うモバイルバッテリーも収納するため、ペルチェ素子やモバイルバッテリーの故障を考えると「濡れ」は絶対に避けたい。8月になっても“ゲリラ豪雨”があるので油断はできないが、基本晴天専用と考えてもらって良い。

 2つ目は収納の少なさだ。「クーリュック2」と書かれてあるとおり、このシリーズには初代モデルが存在するが、こちらは「リュック風ベスト」で、ほとんど収納できる部分がなかった。それと比べると後継機は「ちゃんとリュックとして使える」ようになっている。

 とはいえ、リュックとしてみるとやはり収納スペースの少なさが気になる。特に収納部分のマチが狭く、厚みのあるものは基本入れられない。収納部分の素材が柔らかいので、その包容力を生かして無理のない範囲で詰め込む感じになる。最低限の仕事道具+夏装備でいろいろ試行錯誤した結果、ノートPC、コンパクトカメラ、充電器・モバイルバッテリー、傘、汗拭きシート、財布、飲料水ならギリギリだが詰め込むことができた。もし空きスペースを確保したい場合は、カメラをスマートフォンで代用したり財布をより薄型なものにするなどいくつか方法もある。

 ノートPCはフットプリント的に12インチクラスなら余裕、13インチだとギリギリ入れることができる。筆者が使っているDELLのInspironは16:9パネルでピッタリだったが、16:10クラスになってくると入るかは微妙なところ。なお、14インチのMacBook Proはダメだった。

 ただし、収納部分にPCを入れると他の物が一切入らなくなる。そこで活用したのが土台部分のポケットだった。本来ここはモバイルバッテリーを入れるためのものだが、後述する点で別の場所に設置している。PCと冷却ファンの吸気口が当たってしまうが、クーリュック2の冷却ファンは横からも空気を取り込める構造で特に問題なく機能した(PCの天板とユニットが接触するので何か間に挟むかケースに入れられるとベスト)。イレギュラーな使い方である点はご留意いただきたいが、このポケットのおかげで収納部分がPCに占拠されず、写真の通り他の物を入れることができた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください