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キヤノン“新世代EOS R”の実力は? 「EOS R5 Mark II」はなかなかのモンスターマシンだった

ITmedia NEWS / 2024年8月24日 18時20分

 風景写真も1枚。

 なお、ボディをよく見ると側面と底面にスリットが空いている。

 これは放熱用。主に動画撮影時に使うもので、クーリングファンを内蔵したバッテリーグリップを装着するとより効率的に冷やすことができる。

 今回は静止画メインでのレビューとなったがプロ向けの動画撮影システムも考慮している映像作品向けのカメラでもあるのだ。

 メディアはSDXCカードとCFexpress Type-Bカードのデュアルスロットとなっている。

●カメラ内アップスケーリングは使えるか?

 EOS R5 Mark IIは撮影機能以外にも注目すべきトピックが2つある。リアルタイムでは処理できないものを強力な画像処理エンジンを使って撮影後にカメラ内で行おうというものだ。

 一つが「カメラ内アップスケーリング」。

 4500万画素で撮った画像(JPEG/HEIFでOk)をカメラ内で縦横2倍ずつ上げて16384×10928ピクセルの画像を作れるものだ。従来の9枚撮影して合成する「IBISハイレゾ」はカメラを固定して静止したものを撮るという制限があったが、今回はディープラーニング技術を駆使して1枚の画像から高画素の画像を作り出すのでどんな写真に対してもかけられる。

 試してみる。

 アップスケーリングを実行し、処理をしたい写真をセレクトして「Q」ボタンを押して実行。

 1枚あたり10秒くらいかかるが待つべし。

 結果をそのままのせるとファイルサイズが巨大になるので、ガスタンクの作例から2カ所だけ等倍表示してみた。

 アップスケールの差が分かりやすい文字部分と細かいパーツが多いアンテナや避雷針部分だ。

 今、多くの画像処理アプリで高解像度化の機能を持ってるけど、それをカメラ内で行える(例えばアップスケーリングをかけてトリミングすることでデジタルズーム的に使える)。もちろんデジタル処理をかけている分、ディテールをガン見すると粗いところはあるが、けっこう使えそうだ。

 もう一つは「ニューラルネットワークノイズ低減」。

 高感度時のノイズ低減にディープラーニング技術を使ったノイズ低減を行う機能。リアルタイムで行うには重すぎるけど、一端RAWで撮っておいて、カメラ内現像時にかけるなら多少時間がかかってもOk、ということなのだろう。PCを介さずとも高度なノイズ低減処理をかけられるのだ。

 実際にどのくらい違うのか。

 室内でISO25600という高感度で黒猫をRAW+JPEGで撮影し、そのRAWデータにニューラルネットワークノイズ低減をかけて現像してみた。

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