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世界に羽ばたく日本のアニメ・マンガ 躍進の背景と忍び寄る“危機”とは

ITmedia NEWS / 2024年8月30日 15時56分

 このコマ打ちアニメの魅力も、海外のクリエイターも取り込もうという動きも続いており、日本の専売特許という状況では無くなっているが、世界でも珍しい週刊マンガによる原作供給体制と、日本の優れたアニメ制作技術が組み合わさって優位性となっていると理解しておくべきだ。その源泉となるマンガも、これまでは海外流通網の構築に苦心してきたが、Web・アプリによる電子流通への挑戦がはじまっている。

 アニメ人気を背景に本格的に海外市場に打って出ることになるマンガだが、世界ではスマホに最適化された縦読みマンガ(Webtoon)がシェアを拡大している。こちらも日本のお家芸となっている見開きスタイルが果たしてこれからも世界で支持されつづけるか、また国内勢が縦読みマンガにどのように対応するかは、アニメ人気の今後を占う上でも重要な要因となってくる。

●求められるイノベーション、その最前線を追って

 1963年から放送が始まった『鉄腕アトム』以来、日本のマンガとアニメは、二人三脚のように市場を切り開き、インターネット、SNS、そして定額制動画配信といったメディアの変化にも柔軟に対応してきた。豊富なマンガ原作が生まれ、市場で試され、その上でアニメとなって世界でも人気を獲得していくバリューチェーンは、強力なエンジンとなっている。またそことは別に生み出されるアニメオリジナル作品も、定番(セオリー)を拡張し、日本発の作品群のユニークさ、多様性をもたらすことにも貢献している。

 一方でここまで述べてきたように、解決すべき課題も多いが、その解決に果敢に取り組むイノベーターと呼ぶべき人々が次々と現れているのもこの領域の強みでもある。本連載では、そういった人々にスポットライトをあてながら、機会と危機について追って行きたい。

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