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最近のスタートアップ「資金調達後のPRあざとくない?」問題 “界隈”にぎわせたCEOに意見をぶつけた

ITmedia NEWS / 2024年10月31日 11時55分

山田CEO:メジャーリーガーでも、野茂がいて、松井秀樹がいて、イチローがいて、そして世界のトッププレイヤー・大谷翔平が出てきたように、パイオニアがいて、そこからすごい人が続きました。同じように「こいつにもできた(から、自分にもできるだろう)」という見せ方はできたんじゃないかなと思います。他の起業家とあまりつながっていないので、SNS上での反応を見ただけ(の感想)ではあるのですが。

 あとは、グローバルでは「非参加型」(非参加型優先株式:優先株式を有する株主が配当を受けた後、残余の分配額から配当を受けることができない形式。一般に起業家に有利とされる)が主流ですが、日本ではほぼそうではない「参加型」が主流で、投資家が優位になっています。

 しかし、SNSでは(noteでの発信以降)、VCの人と思しきアカウントから「変えた方がいいんじゃないか」というコメントしている人もいたので、そういう意味でも一定の効果はあったかと思います。

──ちなみに社内含む関係者は、今回の発信をどの程度認知していたのでしょうか。投資家などに事前に説明はあったのでしょうか。10月16日には、日本から投資しているVC3社の一つ、Coral Capitalからはブログでの言及もありましたが

山田CEO:僕とPRチームは全部把握しており、既存の投資家3社には「あなたがたを非難しているわけじゃないけど、こういう声明を出すよ」とは共有していました。

──発信後、投資家からの反応はいかがでしたか

山田CEO:もともと似たようなことを言っているのは知られていたので、「頑張ろうね」と(笑)

──PR担当の根岸さんに質問です。今回のような発信をしたい、と山田さんが言い出したときの率直な感想を教えてください

根岸さん(以下敬称略):影響力のありそうな記事になりそうだったので、ネガティブなコメントは絶対にあると思っていました。そのネガティブなコメントを全体の何%に抑えるかが広報の役目と思ったので、そこは私もやり切ろうと考えました。

──具体的に何%に抑えようと、どんな工夫が行われたのでしょうか

根岸:実は記事自体も短期間にできたものではなく、書いていく中で最終的に何度かアップデートして今の形になっています。軸は全く変わっていませんが、言い回しや“言葉の強さ”を変えました。

 ネガティブなコメントは、7~8%以下に抑えられればと考えていました。15%までいくと(批判的なコメントに)乗じてネガティブなコメントが増えてしまいますが、逆に少なければそうはなりません。全体感として「良いコメントが多いが、中には強い(批判の)コメントがある」というバランスになるよう見ていました。

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