「Apple Intelligence」でできること 英語版を使って見えた、次世代「AIアシスタント」の実力
ITmedia NEWS / 2024年11月21日 10時57分
このうち、通知の要約表示はうまくいかなかった。
というのが、普段日本語で使っているアプリやメッセージのまま、UIだけ英語にして使っていたためだ。通知の内容が英語でないとうまく働かないため、通知の要約や、「パーソナルコンテクスト」と呼ばれる、個人の活動履歴を活用したSiriの機能は、完全に便利さが分かるところまで使えていない。アメリカの反応を見る限り、まだまだ発展途上のようだ。それに、活動履歴の蓄積も当然必要だろうから、この辺が「便利」といえるまでにはまだしばらくかかるのではないか、と思う。
メールやiMessage本文の要約はシンプルだ。
本文の一番上に「Summarize(サマリーを作る)」ボタンが出てくるのでタップするだけ。英語のメールであれば要約を作ってくれる。この時、何度かリプライを重ねたメールだった場合、リプライの内容も含めて「これはどんな会話か」という形で要約が作れる。日本語のメールの場合には要約が作られない。
メールなどの要約機能はGoogleのGeminiにもあり、Gmailで試すことができるのだが、要約の内容・分かりやすさでは、若干Apple Intelligenceの方が勝るように感じた。
これは確かに、日本語で使えるようになれば便利だろう。
文章を書くための「Writing Tools(作文ツール)」もある。
これは基本的に、「テキスト情報のある場所ならどこでも機能」する。
以下の画像は、Xアプリの上でティム・クックCEOのポストを「よりくだけた感じ」で書き直してもらったものだ。英語がネイティブでない筆者の目からの理解だが、十分な品質であるように思う。
文章を要約したり内容を「公的な感じ」にしたりと、いかにも生成AIが得意そうな内容だ。
●日本でも使える「クリーンアップ」
「Photos(写真)」アプリにもいろいろな機能が搭載される。
シンプルだが便利なのが「検索を自然文で行えること」「動画の中の1コマまで検索対象になること」だ。
例えば「海辺にあるボート(boat at seashore)」と検索すると、そういう写真だけが出てくる。
以前からある程度できてはいたが、より複雑な言葉の組み合わせでも出てくるようになっている。
日本語でも使える機能もある。「クリーンアップ」がそれだ。
これは写真から一部を選んで消す機能。GoogleがPixelに「消しゴムマジック」と呼んで搭載している機能に近い。
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