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2024年ベストスマホ? 撮ってて楽しかった“ほぼカメラ”な「Xiaomi 14 Ultra」を振り返る

ITmedia NEWS / 2024年12月24日 13時20分

 ただ、こういう不満が出てくるのも、本家カメラに迫る写りができるようになったからで、人間の欲深さの表れかもしれない。もし今後、センサーサイズやレンズの焦点距離とF値、シャッタースピードなどの関係性を完璧にシミュレートできる、真の意味でのカメラシミュレーターがスマホで実現すれば、一層「カメラはスマホで十分」の世界になるだろう。

 その他、電源管理がお粗末でバッテリーの消費が早かったり、グリップを装着したまま充電しても本体は満充電、グリップは空のまま……ということも何度かあった。ただ、この辺はアップデートが入ったようで、持ちが大幅に改善したという声もある。あと、本体が大きく重いこと、FeliCa非対応でSuicaやiD/QUICPayなどが使えないこと(クレジットカードのタッチ決済は利用可能)などは、人によっては外せないポイントだろう。

●Xiaomi 15 Ultra(?)に期待すること

 LeicaとXiaomiのコラボは22年の12Sシリーズから始まったが、Leicaコラボを大々的にアピールしたXiaomiスマホは長らく日本ではお目にかかれなかった。12S登場の少し前にシャープがLeicaとのコラボをスタートさせており、独占ライセンスの関係か、当時の日本向け戦略の影響があったのかもしれないが、14シリーズになってようやくXiaomi本気のカメラスマホを日本でも体験できるようになった。

 では後継機(Xiaomi 15 Ultra?)に期待することは何か。個人的には望遠カメラの大型化を挙げたい。

 最近、望遠カメラの「大型センサー化」がトレンドになりつつある。一般的に、薄いスマホのボディに短い/長い焦点距離のレンズを組み込もうとすると、センサーサイズが犠牲になる。一眼カメラの望遠レンズが、焦点距離と明るさに応じてデカくなるのと同じで、光学系をコンパクトにするなら、センサーは小さくする必要がある。そこで、ほどほどの倍率&光学系の改良で、望遠用のセンサーを大型化させることで、高感度性能やダイナミックレンジ性能を引き上げる流れが来ている。

 イメージセンサーを外販するソニーも決算会見で同様の指摘をしており、カメラの高性能化に伴い、サブカメラ(超広角・望遠)の大判化が進むと予測している。

 実際、中国Oppoが最近国内に投入した「Find X8」の望遠カメラは、世界初をうたうWプリズム型の光学系を使うことで、1/1.95インチの大型センサーを搭載。シャープの「AQUOS R9 Pro」は1/1.56インチ、中国VivoのX200シリーズでは無印モデルが1/1.95インチ、Proモデルは1/1.4インチという、望遠カメラとしては大きなセンサーを搭載している。いずれも3倍前後のズーム域だ。

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