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ソニー「α1 II」はさすがのフラッグシップ機だった 全部入り&快適操作の“プロ仕様”を堪能

ITmedia NEWS / 2024年12月29日 12時20分

 つまり、速さという点でのみα9 IIIに一歩譲るも、α9 IIIに比べて高画素で高感度に強いカメラなのである。

 と、ここで終わってもいいのだけど、実際にあれこれ使ってみてどうだったのか。

 前述した通り、ボディはα9 IIIと変わらない。縦位置グリップが別売りのためフラッグシップ機としては非常にコンパクトながら、グリップはしっかりしていて握りやすいし、ダイヤルやボタンの操作感もさすがフラッグシップ機で扱いやすいし、レスポンスもすごくいいので気持ちよく使える。

 高画素+速さ+AIというので、まずはその3つを体感できる被写体として鳥を選んでみた。使ったレンズは「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」。

 AIを使った機能の筆頭は被写体検出AF。先代のα1から大きく進化した点であり、基本的にα9 IIIと同等であるが、あらたに認識対象として「AUTO」が搭載された。

 各被写体を自動で認識してくれる機能だ。α1よりもむしろ、α7Cシリーズなどエントリーからミドルクラスで歓迎されそうである。将来はそれらにも搭載されるのだろう。

 続いて連写系。ドライブモードは左肩のダイヤルで変更する。α9 IIIと同様、単写の次が超高速連写で徐々に連写速度が落ちていくという構成で、高速連写推しなのがよく分かる。

 高速連写の速度は4種類でそれぞれ速度を設定可能。電子シャッター時はプリ撮影にも対応し、0.03秒から1秒まで。0.1秒以下の細かい数値は人間のレリーズタイムラグをなくすために使えそう。

 そしてあれこれ野鳥向きのセッティングにして撮影した時の画面が次の写真だ。連写速度はMID。被写体検出はオートでAF-ONボタンを押してAFを作動させている(ユリカモメの瞳が緑色で認識されている)状態だ。ユリカモメの左下には「プリ撮影中」を示すアイコンがあり、撮影中はこれが全部緑になる。

 連写系ではさらに「連写ブースト」も注目。デフォルトではC5ボタンに割り当てられている。撮影しながら中指を伸ばせば押せる(指が短い人だと遠いけど)位置にある。

 これを押すと、連写アイコンが連写ブーストアイコンに変わり、押してる間だけ超高速連写をしてくれるのだ。指がそれを覚えるまではとっさに押せなかったりするけど良いアイデアである。

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 ソニーが得意とするリアルタイムトラッキングも優秀でよい。こちらは杭に向かって飛んできたユリカモメ(後ろにいる方)をリアルタイムトラッキングで追いながら連写した中の1枚。手前は杭から追い出されたユリカモメ。

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