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自分のクルマが「ロボタクシー」になって稼ぐ? テスラ「Cybercab」に見る、自動運転の未来と現実

ITmedia NEWS / 2024年12月30日 10時0分

 テクノロジー系ジャーナリストの西田宗千佳さんが「グーグル兄弟会社の自動運転タクシー『Waymo』に乗ってみた」という動画を公開しています。ネット上には他にも日本人による体験記、目撃談、動画が散見されるので、前述の都市では、日常的な光景になっているのかもしれません。

 12月に入り朗報が飛び込んで来ました。Waymoは、配車アプリのGOや日本交通との協業で25年初旬に東京都の港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区などで自動運転技術の導入に向けた実証実験を実施するそうです。いきなりドライバーの監視なしの無人走行というわけにはいかないようですが、一歩前進であることは事実です。

●自分のTeslaがロボタクシーになる!?

 マスク氏は、イベント登壇時に次のように発言しています。「Cybercabを大量に生産するより前にあなた方は、監視なしのFSDを搭載したModel 3やModel Yでロボタクシー事業を経験することになる」(意訳)と。

 いつも通りの微妙に支離滅裂気味なスピーチなので、英語読解力の低い筆者の解釈が正しいか自信はありませんが、要は、フリート車両(現在ユーザーが運用しているクルマ)に監視なしのFSDを搭載し、それを利用して各ユーザーが配車事業に参入できると言いたいのでしょう。

 それが実現するのが、監視なしFSDが認可される25年という理解でいいのでしょうか。ただし、マスク氏自身はその後、「僕の時間観念は楽観的に過ぎる傾向があるかもね」と自虐的な発言の後に「2026年…、いや2027年までに...」と言い訳をして笑いを取っています。

 仮に、フリート車両に監視なしFSDを導入するだけで、一般ユーザーによるロボタクシー事業が可能になるなら、普段はガレージで眠っている愛車のTeslaが、街の中を自動で走り回ってタクシーとしてお金を稼いでくれる、などという夢のような未来がやってくるかもしれません。

 とはいえ、技術的には可能でも、制度や慣習がそれを許さないというのは百も承知です。米国の制度は分かりませんが、緑ナンバーとして事業用車両の運用が許可制になっている日本ではとてもではないですが、簡単な話ではないでしょう。ライドシェアを導入するだけであれだけ大騒ぎしている国ですから。

 そもそも、日本でドライバーなしのレベル5の完全自動運転が一般の車両に認可される日はいつになるのでしょうか。各国における自動車機能の相互承認を実現するための国際的な枠組みとして国連傘下の「自動車基準調和世界フォーラム(WP29)」があります。

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