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mixi2は、Xと違う「知らないおじさんが乱入しないSNS」に 笠原氏に聞く、収益化の道

ITmedia NEWS / 2025年1月15日 12時27分

 基本機能は「将来的にも無料であるべき」と考えているが、広告や付加サービスでの課金の可能性も含めて、幅広く検討する。

 広告という“知らないおじさん”がタイムラインに現れる可能性があるのか? と問うと、「(広告主に対して)どなたでしたっけ? って話もあると思うんですけど、より良いサービス作っていくために、やむを得ない部分なのかなって気はしてます」。

 新たなビジネスアイデアも検討する。「(広告・課金以外の)もっと面白い仕組みや、新しい収益の取り方も、あるのかもしれない」。

●「みてね」を参考に、mixi2のビジネスを考える

 収益化のイメージとして、初代mixiや、笠原氏が立ち上げた写真共有アプリ「みてね」が参考になるかもしれない。mixiは開始半年で広告を導入。1年弱で課金サービス「mixiプレミアム」(当初は月額315円)を始め、開始1年強で単月黒字化した。

 「みてね」は開始2年目に有料フォトブック作成機能を、4周年の2019年にユーザー課金「みてねプレミアム」(当初は月額480円)と年賀状プリント「みてね年賀状」を開始。子ども用GPSなど周辺サービスへも展開して黒字化しつつある。

 筆者は「みてね」を使い始めて約10年の課金ユーザーだ。プレミアムは当初から利用しているし、別料金で紙写真を購入することもある。姉妹サービスの「みてねみまもりGPS」(月額528円)は子どものランドセルに入れ、位置情報を把握している。

 月額1000円以上支払っているが、“お金を取られている”感覚は薄い。子どもたちの写真や動画を祖父母に見てもらえるのが楽しく、満足感が料金を上回っているためだ。電気代や水道代、もしくはAmazonプライムのような、日常を支えるインフラ費用というイメージだ。

 サービスが愛され、日常のインフラになれば、付加価値や周辺領域にお金を払うことへの抵抗が減る。mixi2が目指すのは、そんなポジションなのかもしれない。

●「いいサービスと収益は両立する」

 現時点のmixi2は、まずサービスを成長させることを目指しており、ビジネス化はその次の課題だ。

 「多くの人がよく使ってくださる、プライオリティの高いSNSにしていくことが大事。そこに価値を感じていただいている限りは、必ず収益化はできるんじゃないか」――笠原氏の基本スタンスは、mixiリリース当初から笠原氏(当時は社長)が話していた「いいサービスと収益は両立すると」変わらない。

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