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ヒートショック対策の脱衣所暖房、陥りがちな“落とし穴”

ITmedia NEWS / 2025年2月1日 7時0分

ヒートショック対策の脱衣所暖房、陥りがちな“落とし穴”

ヒートショックは、浴室や脱衣所、トイレなどで起こりやすい。ヒートショック防止のための暖房器具選びの落とし穴とは?(出典:写真AC、ヒートショックのイメージ)

 冬の寒い季節、家の中で気をつけたい健康リスクの一つが「ヒートショック」。ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかる状態を指す。特に高齢者や心疾患を持つ人は注意が必要だ。

 ヒートショックは、温度差のある場所へ移動した時に起こりやすい。そのためヒートショックが起こりやすい場所として、浴室や脱衣所(洗面所)、トイレなどが挙げられる。例えば、暖かいリビングから寒い脱衣所、そして熱い浴室や浴槽へ入った時などに注意が必要だ。

 また例えば銭湯には必ず注意書きがあるように、飲酒後の入浴には健康リスクがあるとされている。これはお酒を飲むと血圧が下がるためで、この状態はヒートショックのリスクも高めてしまう。

 つまりヒートショックを防ぐには、家全体の温度をできるだけ均一に保つこと、飲酒後の入浴を避けることが大切になる。つまり脱衣所やトイレなどは、暖房器具を導入し、リビングなどの主な生活空間の室温に近づけることが必要だ。

 しかし脱衣所やトイレなどを常に暖かくしておくのは、省エネの観点から難しい。そこでおすすめしたいのが、脱衣所を使う時だけ暖める専用の暖房器具の導入だ。しかし、どんな製品を選べばいいのだろうか。脱衣所用の暖房器具を選ぶ際に間違いやすいことと、おすすめモデルを紹介する。

●脱衣所暖房の落とし穴とは?

 脱衣所に設置する暖房器具選びで陥りがちなのが、手軽さやコスト、サイズといった表面的な部分で選んでしまうことだ。脱衣所に暖房器具を設置する際の注意点を見ていこう。

・脱衣所は狭い

 脱衣所(洗面所)は一般的に手狭な空間だ。一般的な戸建て住宅で1坪(3.3m2)ほどで、集合住宅はさらに狭い場合が多い。そこに、例えば余っていたからといって、石油ファンヒーターや電気ストーブを持ってくるのはお勧めできない。

 暖房機器メーカーのコロナによれば、遠赤外線の電気ストーブを安全に使うには、前面から1m以上、背面は壁から30cm以上離さなければならない。石油ファンヒーターの場合は背面と側面を壁から15cm以上離し、吹き出し口から1m離れて使う必要がある。意外とスペースが必要なのだ。

・脱衣所は燃えやすいものが多い

 そして熱源が露出している石油ストーブや電気ストーブを床置きした場合、万が一タオルなどが覆いかぶさった時に火災のリスクが高まってしまう。脱衣所では肌が露出するから火傷を負うこともあるかもしれない。子どもや高齢者などがいる家庭では特に注意が必要だ。

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