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ある年齢以上ならスラスラ言える「爽健美茶」の原材料 でもその記憶、本当に正しいですか?

ねとらぼ / 2024年4月8日 19時45分

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爽健美茶です(画像は日本コカ・コーラより)

 「紅麹」問題が起きたことで、あらためて原材料が気になって購入した商品の成分表を見た、なんて人いませんか? いつも食べたり飲んでいる商品に何が入っているかをしっかり覚えているなんて人は少ないかもしれません。しかし、そんな普段原材料なんて気にしていない人でも、なぜかスラスラと言える商品があることをご存知でしょうか? そう、「爽健美茶」です。

 「ある一定の年齢以上の人って爽健美茶の原料、ハトムギ・玄米・月見草・ドクダミ・ハブ茶・プーアルまでスラスラ言えるらしい」――。Xユーザーのカシシさんの投稿は400万件以上表示され注目を集めました。投稿にもあるように、確かになぜか原材料を言えてしまう自分がいます。

 「爽健美茶」は日本コカ・コーラが販売するブレンド茶。1994年に“爽やかに、健やかに、美しく”をコンセプトに「茶流彩彩 爽健美茶」として全国で販売されました。30周年を迎えた2023年には新「爽健美茶」としてパッケージデザインやブレンドを加えるなどフルリニューアルを果たし今に至っています。

 前述した「爽健美茶」の成分は、1995年から放送されたCMあってこそといって過言ではありません。CMでは、「はとむぎ 玄米 月見草 爽健美茶。どくだみ はぶ茶 プーアール 爽健美茶」とブレンドされている原材料と商品名を交互に繰り返すことで、視聴者の記憶に染み込んでいきました。ちなみにそのあとは「チコリー 緑茶 大麦 なんばんきび 爽健美茶。爽やかに 健やかに 美しく 爽健美茶」と続きます。このCMはバージョンや歌い手を変えつつ、2020年まで続きました。

 さて、ここで賢明な皆様なら疑問が浮かぶはずです。もしお手元に「爽健美茶」があるならば原材料をご覧いただきたいのですが、そこにはきっとこう書いているはずです。

 「ハトムギ 玄米 大麦 どくだみ はぶ茶 チコリー 麦芽エキスパウダー 月見草 ナンバンキビ オオムギ若葉 明日葉 杜仲葉 ヨモギ」と。

 ……そう。プーアルと緑茶がないのです。いつの間に? しかも麦芽や明日葉、杜仲葉、ヨモギと知らない子までいます。つまり、ある一定の年齢以上がそらんじてきた「爽健美茶」の歌は今は通じないのです。

 日本コカ・コーラに取材すると、「時代やお客様の嗜好の変化にあわせて、素材の組み合わせ、味わいは常にアップデートしています」との回答。アップデート……。「2013年にお客様からの投票を受けて、プーアル茶を加えないことで、カフェインゼロを実現し、より身近に飲んでいただける製品としています。また、過去、たんぽぽの根、小豆、びわの葉などがございましたが、現在は使用していません」と、全然知らない情報を教えてくれました。びわの葉とかたんぽぽの根なんて入っていたことすら知らずに飲んでいました。

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