1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

“適職診断”の「芸術家タイプ」に囚われる若者たち 負の風潮なぜ……? 識者が鳴らす「警鐘」

ねとらぼ / 2024年4月27日 9時0分

「世の中には適職診断という『コンテンツ』でPVを稼ぎたい人や企業が多く、それらは関心を惹くためにわかりやすく刺激的にしているものと思われます。人間は概ねポジティブな情報よりネガティブな情報に強く反応するので、『あなたは○○に向いている』より『あなたは○○に向いていない』の方が、さらには『あなたはどの職業にも向いていない』の方が、人の関心を強く惹きます。ネット経由でそうした情報に触れる人が多く、それがシェアされて(ネガティブな風潮が)広まったと考えるのが妥当かと思います」

 大学で教鞭を取り、社会に出る学生たちを見届けてきた山口氏。「適職診断」に頭を悩ます若者たちに、こう投げかける。

「ネットでみられる『適職診断』の多くは根拠の薄いものです。そんなもので自分の人生を決めてしまっていいのか、よく考えてください。当たっている場合もあるでしょうから『信じるな』とまでは言いませんが、適切な距離をもって接するべきでしょう。星占いに対して、結果がよければ信じるという人がいますが、そうした『適職診断』についても同様の態度で臨むといいと思います。もちろん、就職にあたって自分の性格の特性を知っておくこと自体は有益ですので、きちんとした専門家に相談することをお勧めします。きちんとした訓練を受けた専門家であれば『あなたの性格は○○には向いていない』などとは決して言わないはずです」

【2024年4月27日修正】山口氏の現在の肩書きについて、一部誤りがあったため修正しました。おわびして訂正します。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください