大まかな夕日 → 見る見るうちにうちにダイナミックな海岸の風景が完成し「芸術の魔術師だ」「本当に美しい」

まずは太陽の様子から描いていきます

　5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘！」。今回は2017年にYouTubeで公開された、夕日が沈みゆく海岸の様子を描いた風景画の制作動画を紹介します。記事執筆現在までに180万回以上再生され、約3万件以上のいいねを獲得しています。

　この動画が約7年前に公開されたのはYouTubeチャンネル「Chuck Black」（@Chuckblackart）。アクリル絵の具を使い、沈みゆく太陽の様子から描き出します。

●シンプルな状態からスタート

　最初は中央部だけ白く残し、その周りを黄色や赤系の絵具でざっくりと淡く塗って夕日の土台となる絵を描いていきます。周りに雲の影も描いたら、夕日を描いた黄色と同じような色で反射している光を入れていきます。さらに空の様子が描き足されていくと、手前はまだ青く、時間の移り変わりが感じられるような雰囲気が漂います。

　さらに筆が進むと、右に黒で描かれた岩石海岸や小屋、雑木林が現れ、夕日の下には海原が広がっていることが分かります。手前にはたき火の光も見えます。夕日の日差しの反射を際立たせるように、波にも影を描いていきます。

　細部を描き込んでいくと、少しずつコントラストがはっきりとしていきます。同時に、小屋に光がともり、その周りには草木が生い茂り、たき火の周りに人影が現れたことで、物語性を帯びました。

　たき火周りも丁寧に描き足され、そこに炎を反射する石や丸太がある様子も。手前の倒木には親子らしき2人が座っており、父に背中を支えられている子どもらしき人物は海の方に向かって海の向こうを指さしています。さらに海原には船の影や、夕日の光を反射しながら飛ぶ鳥たちの姿も。最後に、親子らしき2人が釣りをしている様子が描き足されると、ついに完成。まるで親子でキャンプに訪れた2人が、美しい夕日の下で釣りを楽しみながら会話している様子が聞こえてきそうな仕上がりとなっています。

　この動画には「緻密というか、でも夢や想像のテイストもある……。大好きです！」「一筆一筆、細部まで完璧に美しく、平和的だ」と絵の美しさに感嘆する声とともに、「とても深みがある！　色彩が素晴らしい……本当に美しい！」「あなたは芸術の魔術師だ。こんな絵は見たことがない」「まるで写真のようだ。 あなたの才能は素晴らしい」と才能を称賛する声も寄せられていました。

画像はYouTubeチャンネル「Chuck Black」（@Chuckblackart）から引用