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お約束を逆手に取った良作「学園アイドルマスター」レビュー 下手な歌が成長していく前代未聞システム

ねとらぼ / 2024年6月2日 20時0分

お約束を逆手に取った良作「学園アイドルマスター」レビュー 下手な歌が成長していく前代未聞システム

「学マス」こと「学園アイドルマスター」

 最近Xで話題になっている「学園アイドルマスター(以降学マス)」というゲームをご存じでしょうか。ゲームの名前は知らなくとも、“ものすごくきゃしゃな女の子のイラスト”をXのタイムラインで見たことはあるかもしれません。少なくとも自分のタイムラインでは結構な話題作となっているこの作品を今回はご紹介したいと思います。

 同作は「アイドルマスター」シリーズの最新作。今までと大きく違うのは「プロダクションのプロデューサーとしてアイドルを育成する」のではなく、アイドルを育成する学校である初星学園の生徒たちである、アイドル科の女の子たちを育成するというところです。

 そして自分もプロデューサー科の学生であり、指導教官の下でアイドルを育成します。みんなそろって学生という立場なのは、「アイドルマスター シンデレラガールズ」が登場した際に上下に年齢幅が広いアイドルが登場したとき以来の新しさを感じます。

 ゲーム内容は、シリーズとしてはおなじみのパラメータ「ビジュアル」「ダンス」「ボーカル」を育成し、数値を上昇させて試験をくぐり抜けるというものです。過去作では「オーディション」だったものが試験になっている辺りは学生らしさを感じます。ただ、ターンが大変短く育成の機会は限られており、そのためいかに効率よく育成を繰り返すかが問われます。

 育成および試験は双方デッキに組み込まれたカードを使ってパラメータを上げるカードゲーム風味。育成期間の合間には新しいカードや有利な効果をもたらすアイテムを入手する機会があり、育成の手助けになってくれるでしょう。この育成や試験が「Slay the Spire」というゲームに大変良く似ています。

 例えば先に紹介した“ものすごくきゃしゃな女の子”こと篠澤広さん。この子の育成や試験の基本スタイルは「『元気』という体力の代わりになるシールドのような数字を増やす」「『元気』が増える『やる気』という数字を増やす」「増えた『元気』をパラメータに変換する」という方針になります。

 これにより「Slay the Spire」のアイアンクラッドというキャラクターに似たような、「ブロックという体力のかわりになる値を得る」「ブロックを倍にする」「ブロックに等しいダメージを与える」という戦闘スタイルが取れます。実はこのゲームに触れてから皆があまりにも『Slay the Spire』に言及するので後からプレイしてみたのですが、プレイしていると学マスの理解が進むゲームでした。

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