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肉弾戦がないのは海外進出のため? 「わんだふるぷりきゅあ!」の海外事情を考える

ねとらぼ / 2024年7月25日 18時5分

 また、2023年に日本でも大ヒットとなった「映画プリキュアオールスターズF」も海外7カ国(タイ、ラオス、カンボジア、台湾、香港、マカオ+イタリアでのイベント)で上映されました。

 配信に目を向けると、南北アメリカでは「Crunchyroll(クランチロール)」がプリキュアシリーズを公式配信しており、最新作「わんだふるぷりきゅあ!」の他、一部の過去作も見られます(著者の調査では2024年現在は以下の10作品が配信されているようです)。

●クランチロールでの配信シリーズ

ふたりはプリキュア

Go!プリンセスプリキュア

魔法つかいプリキュア!

キラキラ☆プリキュアアラモード

ヒーリングっどプリキュア

トロピカル~ジュ!プリキュア

デリシャスパーティプリキュア

ひろがるスカイ!プリキュア

わんだふるぷりきゅあ!

キボウノチカラ~オトナプリキュア'23~

 ただ、2024年7月に日本貿易振興機構(JETRO)が発表した、米国市場のアニメ事情をまとめたレポート「アニメ関連サービス・商品に関する米国市場レポート(2024年版)」によると、米国で人気のアニメは1位「Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba(鬼滅の刃)」、2位「JujutsuKaisen(呪術廻戦)」、3位「Hell's Paradise: Jigokuraku(地獄楽)」、4位「Oshi No Ko(【推しの子】)」、5位「Vinland Saga(ヴィンランド・サガ)」……と続く中、「女の子向けアニメーション」としては38位に「アイカツ!」が入っているものの、プリキュアシリーズはランクインしておらず、米国での認知度はまだまだこれからのようです。

 東映アニメーションのプリキュアの海外映像の売り上げも年々増加し続けています。2016年から2022年の6年で2倍以上(3億3000万円→7億1500万円)の規模となり右肩上がりで拡大。2024年現在の海外映像売り上げでは「セーラームーン」を超える規模となっています(2018年3月期決算:「セーラームーン」3億6700万円、「プリキュア」4億8600万円)。

●かつての海外展開「グリッターフォース」は苦戦?

 プリキュアは過去に米国に進出したこともありました。

 2015年、米国のブランドマネジメント会社「サバン・ブランド」が、「スマイルプリキュア!」の英語版ローカライズ作品「GlitterForce(グリッターフォース)」を制作。主人公・星空みゆきはエミリー、キュアハッピーはグリッターラッキーになるなどキャラクターの名前も変更され、敵キャラクターやストーリーの一部も米国の視聴者向けに調整されてシーズン1、2が放送されました。続編「ドキドキ!プリキュア」のローカライズ「GlitterForceDokiDoki」もNetflixで配信されました。

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