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代理人「イベントは転売者に利益を与えるためではない」 STARTO社が「チケット流通センター」に高額転売者の情報開示求める全国初の申し立て

ねとらぼ / 2024年9月5日 22時1分

代理人「イベントは転売者に利益を与えるためではない」 STARTO社が「チケット流通センター」に高額転売者の情報開示求める全国初の申し立て

「チケット流通センター」の仕組み(チケット流通センター公式サイトより)

 STARTO ENTERTAINMENTとヤング・コミュニケーションは9月5日、ウェイブダッシュが運営する「チケット流通センター」に対して、チケット転売者の発信者情報開示をしたことを発表しました。これを受けて、ねとらぼ編集部ではSTARTO社とヤング社の代理人を務める中島博之弁護士とSTARTO社の権利侵害対策部に取材を行いました。

●1万件を超える高額転売――

 2019年には「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(通称「チケット不正転売禁止法」)が施行されるなど、社会問題ともなっているチケットの高額転売。

 特に問題視されているのがチケット売買プラットフォーム「チケット流通センター」での高額取引で、STARTO社に所属するアイドルグループ「少年忍者」のイベントでは2024年8月15日時点で2901件の転売が確認されており、最高額は30万円、10万円以上のチケット出品は300件以上と相当件数の出品が行われていました。

 また2024年で終幕が発表されている堂本光一さんの舞台「Endless SHOCK」では、チケット1枚当たり60万円で出品されているケースも確認されており、1枚当たり45万円のチケットが取引中になっているケースも編集部で確認しました。

 このようなSTARTO社所属のタレント関連のイベントに絞ると9月5日時点で1万件を超える出品が確認されているほか、1人で16枚のチケットを取得したとして出品しているケースも存在しています。

●転売の手口が巧妙化、不自然に安い出品も――

 そうした中、500円~1500円といった不自然に安い出品価格のチケット販売されているケースも目立ちます。

 ヤング社が発売する公演のチケットの中には当日会場でQRコードを読み取って、座席が発券されるシステムを採用している公演もあるため、出品者側が複数のチケット出品を行ったうえで、最も良い席を高額購入者に、最も公演が見づらい席を安価な購入者に回すといった手口が使われているからです。

 実際に編集部でも「同時入場して頂き一旦全てのチケットを回収致します」「座席は当方が指定させて頂くため購入者さまは座席選択出来ません。どんなお席でも構わない方のみお願い致します。座席に拘りのある方はご購入をご遠慮下さい」といった注意書きが書かれている出品を複数確認しました。

●なぜ「チケット流通センター」の利用者が多いのか――

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