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甥っ子に貸したらボロボロの廃車で返ってきたリトルカブ バイク好きの本気修理と“思い”に「なんか涙出ちゃう」「思わず全部観てしまった」

ねとらぼ / 2024年12月24日 10時0分

 これらの条件からメインのキーシリンダーだけが悪いと判断し、ヘッドライト側から分解して外していきます。

 このリトルカブは1つの鍵でタンク、ヘルメットロック、ハンドルロックまで作動しているため、もし交換するとなると大掛かりな作業になってしまうとのこと。なんとか今のものを復活させるため、分解を試みます。

 途中何回が指先を負傷しながら分解作業を継続。それでも素手でやるのは、素手でないと力の加減が分からないからということです。

 なんとか分解して、鍵の状態を確認。キーのプレートがすり減っているため、抜けてしまうと判断します。

 交換のために出してきたのは、廃車になったカブから外してあったプレートたち。バイク屋さんじゃないのに、こんなにパーツを持っていることに驚きです。

 1つずつ地味に組み合わせて行った結果、1時間30分ほど経過したあたりで、フィットするプレートを発見。ONもOFFもできるようになったので、パーツの錆を落とし、外したときと逆の順序で戻していきます。

 ヘッドライトを戻して動作確認をしたら、鍵周りは順調に作動。(2)の問題はクリアできました。

●前後タイヤの交換

 他の作業を進めやすくするために、先にフロントタイヤを交換します。こちらは2020年のものでしたが、見えない部分が錆びた状態。錆を落とし、タイヤ、チューブ、リムバンドを新品に交換します。

 タイヤを取り付ける前に確認したところ、ブレーキシューが薄すぎるので交換することに。「スピードメーターギアは大丈夫のような感じがします」と話します。

 ブレーキが届くのを待つ間に、フロントキャリアが付いていた跡をきれいにしていきます。コンパウンドで汚れを落とし、雨水が入らないようにキャップボルトを付けます。

 反対側もサクッと交換……と思ったら問題発生。穴の中に折れたボルトが残っているのです。考え出したのは、家具を買ったときに付いてきた六角の棒を溶接して回す方法。棒を細くし、穴の周りを保護して溶接してみます。

 何回か繰り返してもうまくいかず、ドリルで穴をあける方法に変更。こちらもうまくいかず、溶接を盛りまくって外すことに成功しました。

 摘出に成功したひろくんさんはうれしそう。作業をしながら「『こんなボルトくらいほっとけばいいじゃん』という人もいますけれどね……」と話し出します。「ボルトが奥に残っていてもバイク的には問題ないけれど、オーナーさんの気持ち的に奥歯に何か詰まったような感じになる。どちらかというと、オーナーさんの気持ちを修理したい」と続けます。

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