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Microsoftが提唱する「AI PC」とは何か

ITmedia PC USER / 2024年4月2日 12時0分

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QualcommのPC向け新型SoC「Snapdragon X Elite」

 以前より話題になっているWindows 11の次期大型アップデート「Hudson Valley」こと「24H2」だが、このたびMicrosoftより正式に「Windows 11 version 24H2」の名称が与えられ、文字通り“Windows 11の次期大型アップデート「24H2」”となった。Windows 12の名称のウワサなども流れた次期バージョンだが、結局のところWindows 11を“(内部的に)大幅に”入れ替えるアップデートとなる見込みで、見た目で言えばWindows 11の“ガワ”をそのまま継承する形となる。

 一方で、PCを業界的に盛り上げるというMicrosoftやOEMメーカーらの使命を考えると、この枠組みではマーケティング的に新機能や新製品をアピールしづらいという問題がある。

 そこで出てくるのが、以前のレポートでも触れた「AI PC」というキーワードなのだが、分かるようでいてフワッとした表現であり、何をもってAI PCなのかが分かりづらい。今回は、5月以降にやってくるイベントや発表会での話題も含め、この辺りを考察したい。

●「AI PC」が意味するもの

 まずスケジュール感からみていこう。IntelがNPUを内蔵したCore Ultraプロセッサを搭載するPCが既に出始めているが、実際にAI PCをキーワードに各社のWindows PCが出回ることになるのはもう少し先の話になると考えられる。

 具体的なタイミングは、もう告知されている。2024年5月20日に開催されるSurface PCとAIのイベントだ。The Vergeのトム・ウォーレン氏によれば、同イベントの招待状には「Microsoft's “AI vision across hardware and software.”」について同社CEOのサティア・ナデラ氏が話すと書かれており、ハードウェアとソフトウェアの両面から同社の最新のAI戦略について語られると考えられる。

 なお、翌5月21日から23日にかけては米ワシントン州シアトルで開発者会議の「Microsoft Build」が開催される予定で、同開発者イベント開催前の前哨戦的な意味合いがある。

 Buildについて、このイベントは以前よりもその性格が明確化されつつあり、本来であればWindowsクライアントやPCハードウェア回りの話題にはほとんど触れず、どちらかといえば開発プラットフォームとしてのWindowsと、Azure回りの情報提供や意見交換が中心となる。

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