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日本最大の教育展示会「EDIX 東京」に大盛りランチパック!? GIGAスクール構想のその先を見てきた

ITmedia PC USER / 2024年5月10日 19時55分

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EDIX 東京

 5月8日から10日にかけて、東京ビッグサイトで開催された日本最大級の教育向け展示会「EDIX 東京」。2021年度にスタートしたGIGAスクール構想も一段落し、文部科学省では2025年度に第2フェーズである「NEXT GIGA」あるいは「GIGAスクール構想 2.0」と呼ばれる取り組みに着手する動きを見せている。

 しかし、1人1台が持つデバイスや学内ネットワークの充実化は図れたとはいえ、利用状況には地域格差が生じているようだ。例えば教師のITスキル不足、想定外の使い方で破損してしまったデバイス、バッテリー劣化といった経年劣化で必要になったリプレース──現場ならではの課題への対応に追われることも多いという。

 会場で見かけたハードウェアに関しては前編で紹介したので、本稿では教職員も含め、学校現場に関係する人たちが導入したデジタル機器を使いこなすためのヒントや、教職員の業務効率化、児童生徒の学校生活の質を上げるソリューションなどを紹介しよう。

●学習の“面倒さ”を軽くするソリューションを提案――カシオ計算機ブース

 遠い昔、「学習係」を拝命していた筆者は、週に3回ほどの頻度で登校してから職員室に足を運び、ガリ版印刷機を借りてクラス全員分の朝自習用プリントを印刷していた。小学校なので印刷機の数は多かったものの、職員が優先されるため待ち時間が生じることもあった。

 現在ではロウ原紙に鉄筆で書いていくという作業は不要だが、それでも作った課題を配布するため印刷するのは手間がかかる。授業前の休み時間、朝の始業時間の前などではプリンタの前が行列になっていることもあるからだ。これではいくら業務がデジタル化したとはいえ、作業効率アップにつながっているとはいえない。

 そこで登場するのが、カシオ計算機が開発する授業支援機能搭載のオールインワンICT学習アプリ「ClassPad.net」(クラスパッドネット)だ。ClassPad.netにはオンライン辞書機能、デジタルノート機能、ツール機能、授業支援機能という4機能を搭載している。

 オンライン辞書機能は、同社の電子辞書「EX-word」からジーニアス英和辞典/和英辞典、旺文社生物事典/化学事典、物理事典、日本大百科全書、明鏡国語辞典など厳選したコンテンツを利用できる。デジタルノート機能では、紙のノートと変わらない、しかしそれ以上に便利なオリジナルノートを作成できるという。教師は板書時間を削減できるし、生徒は端末1つで全教科のノートを管理できるというメリットがある。

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